エンジン始動直後にアイドル不調になり、吹き上がりが悪いという昭和後期のEFI車が同業者から依頼された。
段々とひどくなったようである。
この車は、しばらく放置していたようでナンバーもなかった。
どうも燃料不足のようなので、燃圧計を取り付け点検すると、始動時は約2kg/cm2あるが、徐々に低下しすぐに1kg/cm2まで低下した。
燃料ポンプには通電されており、作動音も聞こえたが、その作動音がいやに甲高い。
ポンプの不良だろうと思いポンプを外すと、なんと、燃料がほとんど入ってなかった。
燃料が入っていたのは確認していたのに何故?
フューエルセンダゲージのフロートを点検すると、フロート位置に比例して抵抗値は変化するが、時々引っかかる感じがする。
サビも見られることから、長い間、放置していたせいでフロートが引っかかっていたのかもしれない。
ガソリンを入れると正常になった。
ただ単にガス欠であった。
古い車の燃料計は信じてはいけないと痛感させられた。