エアコンON、Dレンジのままブレーキペダルを踏んで停車していると、「ブルッ」と不規則に失火する平成18年式ソリオ(MA34S、M13A)
また、走行中にも失火することがあるらしい。
他工場でプラグ、IGコイル(1-4番用)、ハイテンションコード、クランク角センサー、カム角センサーは交換済み。
なぜ、2-3番用IGコイルを交換していないのかはわからないが、2-3番用IGコイル以外の点火系は交換しているので、空燃比が薄すぎての失火かもしれないと思いA/F補正値やO2センサーの信号を点検したが、とても薄いとは思えなかった。
症状からははやり点火系が原因と思われたので、交換していない2-3番用コイルが怪しい。
リーク痕がないか目視で調べたが、それらしき痕跡はなかった。
目視だけではわからないのでプラグの代わりに10mmのギャップをもった点検用プラグに交換し、火花がボデーにリークしないか調べたがリークは発生しなかった。
今回のトラブルは、エアコンON、Dレンジのままブレーキペダルを踏んで停車時という負荷の大きいときに時々しか発生しないトラブルなので、これだけではリークしないのかもしれない。
もっと負荷を大きくするためにギャップを大きくしたいが、あまりにも大きくしすぎるとコイにとってよくないので、逆に、この負荷のままで、リークしやすいようにと、アースした配線の先端に割りピンを取り付けてこのコイルに近づけてみた。
すると、IGコイル本体の根元にその配線を近づけたときに「パチパチ」と火花が飛ぶ音がした。
よく見るとリークしていた。
この部分には防水のためのゴムのカバーがあるので、それをめくるとリークしているような感じがするがはっきりしない。
どうせ交換する部品だからと思いパイプ部分を折ってみた。
すると明らかなリーク痕を発見。
2-3用IGコイルが原因であった。
いろんな部品を交換しているのに、原因である2-3用IGコイル以外の部品だけを交換し、なんで肝心な部品を交換しなかったのであろうか?(^^)