エンジン始動不能の平成9年式クラウン(JZS155、2JZ)
ダイアグコード14(点火系統)を表示するということで電話相談を受けた。
通常、コード14はイグナイタ系統の不良だがオシロスコープがないと、原因がイグナイタ、配線、ECUのどれなのかの断定が難しい。
ただこの年式のトヨタの場合、イグナイタよりECUの方が怪しいのでECUを持ってきてもらうことにした。
持ってきたECUを調べたがコンデンサーからの液漏れは見当たらなかったが、代わりに珍しいものを見つけた。
取ってみると毛のようにも見えるが、燃やすと一気に燃えてしまったので毛ではなかったようである。
まさか新品の時からなのかと思ったが、組み上げる時にカバーを見ると、どうもリビルト品のような気がする。
おまけにカバーに交換した日付と思われる年月日が書かれていたので、依頼者に見せると「自分の字に似ている。」とのこと。
「そういえば4,5年前にECUを交換したようなきがする・・・」と。
見た限りでは、異物はコーティングに埋もれていた。
ただ、新品の時からあったとは思えない。
だとするとリビルト品作成時に混入したものだろうか?
リビルト品ってコーティングまでし直すのだろうか?
ちなみに原因はイグナイタだった。