グローランプが点灯するという平成14年式ダイナ(BU306、4B)
ダイアグノーシスを調べると、コード71(EGR系統)を表示。
このコードの検出条件は、目標EGR負圧と実際のEGR負圧の差が50mmHg以上あった場合で、それが10秒以上続いたときとなっていた。
EGRにかかる負圧は圧力センサーで検知しているようだった。
ということは実際に負圧が足りてないか、足りていても負圧センサーの特性ずれにより間違って負圧が足りないと誤診しているのではないかと思われる。
実際に負圧を調べると、アイドル時は-160mmHg(基準は-210mmHg以上)しかない。
回転を1500回転にしても-160mmHg(基準は-150mmHg)で、高負荷時と減速時は0mmHgだった。
アイドリングで10秒するとグローランプが点灯した。
レーシングや高回転を続けるなどしてアイドリングを10秒以内にするとグローランプは点灯しない。
やはりアイドリング時の負圧が足りないようである。
試しにアイドリング時、マイティバックでEGRに-240mmHgの負圧をかけると、10秒を超えてもランプは点灯しなかった。
念のため負圧センサーの出力電圧を調べると大気圧で2.3V(基準は2~2.6V)と問題なかった。
負圧が足りなくなる可能性のある部品をそれぞれ点検することにした。
E-VRV、VSVの単体点検(抵抗および電圧をかけての通気点検)、EGRバルブのダイヤフラムの破れ、各ソレノイドおよびバキューム配管の気密点検の結果、どこにも問題はなかった。
負圧の元であるバキュームポンプの負圧も調べたが問題なかった。
こうなると負圧を作るE-VRVの不良かそのE-VRVを作動させる信号の不良ということになる。
ECU不良の可能性もあったので、コンデンサーの液漏れを調べたが問題なかった。
あとはE-VRVを作動させる元の信号としてはスロットルセンサーくらいしか思いつかなかったので調べてが、こちらも問題なかった。
最終的にはE-VRVの不良だろうと判断し交換した。
交換後は、アイドルで220mmHg、回転を上げるとMAX380mmHgまで上がるようになりグローランプは点灯しなくなった。