エンジンが振れるという平成16年式ワゴンR(MH21S、K6A)
特に冷機時がひどいというのだが、暖気後でも振れていた。
スキャンツールでデーターを見ると、空燃比学習値と補正値がそれぞれ‐10数%になっていた。
インマニ圧力は絶対圧で360mmHg(ゲージ圧で-400mmHg)だった。
この2つから推定されるのは、何かの要因によりインマニ負圧が足りずに基本燃料噴射量が多くなり、それをフィードバック補正で減量しているのではないかと思われる。
こういった場合の原因のほとんどはバルブクリアランスの過少である。(バキュームセンサを使っているエンジンに限る)
パワーバランステストを行うと、1番シリンダを失火させると150回転くらい低下、2番は300回転くらい低下、3番を失火させるとエンストした。(ISCVのコネクタは抜いている)
1番シリンダが最もひどいようだ。
バルブクリアランスを調べると、インテーク側は問題ないがエキゾースト側はすべてバルブにおいて小さかった。
中でも、1番のエキゾーストのフロント側は0.05mmのシックネスゲージが入らない状態だった。
また、2番のエキゾーストのリヤ側は0.16mmだった。
他のバルブは基準値0.3~0.35mmに対して0.2~0.25mmと全体的に小さかった。
スズキのK6Aエンジンは以前からこういった傾向にあったがMH系では初めてである。
いつになったら改良されているの?
まさか、R06Aでも改良されてないということはないよね?
ちなみに、このエンジン内部は非常に綺麗で、オイルメンテは問題ないと思われる。