多くの方からコメントをいただき有難うございます。
さっそくですが解答です。
まず、ファンだけを考えます。
ファンスイッチ1段目だけで風が出ないという事は、レジスタの1段目~ファンスイッチ1段目の接点までの不良が考えられます。
しかし、その1段目でエアコンランプが点灯し、マグネットクラッチもONするということは、エアコンスイッチからブロアファンスイッチ1段目の接点までは良いということになります。
ということは、重複しているところを除いた、1段のレジスタまたは、L/Yの結合部までの断線という事です。
あとはこれが原因でエアコンランプとコンアプレッサーの作動がどうなるかがわかれば解決です。
エアコンランプとマグネットクラッチですが、通常、このエアコンランプとエアコン信号は、ブロアファンスイッチ内にある接点を経由してアースされるのが一般的です。
しかし、この車にはその回路がありません。
どうしているのかというと、レジスタ及びブロアファン用接点を介してアースされています。
(1段目のみレジスタは経由せずに直接接点経由でアースです。)
こうすればブロアファンスイッチ内の回路が不要ですね。よく考えています。
レジスタの抵抗は0.5~3Ω位が通常です。
アンプ内の抵抗を考えれば無いに等しいですね。
よって、1段のレジスタが断線すれば、スイッチが1段ではファンは回りませんがエアコンスイッチは点灯します。
しかし、2,3,4段ではファンは回りますが、エアコンランプは不灯で、エアコンスイッチ信号はONとなりませんので、コンプレッサーもONしません。
答えは1段のレジスタの断線です。(相談された車両もレジスタの断線でした。)
正確には1段のレジスタ~エアコンスイッチ線との結合部までのL/Y線ですが、トラブルとしては1段のレジスタの断線が最有力ですね。
問題としては簡単でしたが、回路が素晴らしかったので出題しました。
sumzhi1963さん、youさん、蚊取り線香さん、半熟整備士さん、番犬さん、ADAさん、bm*****さん、お見事です。
詳しい解説付きの方もいらっしゃいました。
解説もパーフェクトです!