EPSランプが点灯するという平成18年式パッソ。(KGC10)
ダイアグコードC1555(EPS ECU内モーターリレー異常)を表示したのでECUを交換したのだが、再発したという電話相談。
回路を確認すると、確かに電源リレーとモーターリレーはECU内蔵のようだった。
となると、ECUのモーターリレーの電源の点検が必要かと思ったが、C1555のトラブルシュートのフローチャートを見る限り、このコードが出るのはモーター側に異常があった時のような書き方をしている。
どのメーカーもこのフローチャートというものは信用できないが、どういった点検をすればいいのかというのは参考にはなることもある。
ただ、症状が常時出ているわけではないので、点検してもあまり意味がないかもしれない。
それよりネットによる情報の方が参考になるかもしれないと思い検索すると、参考になる情報があった。
それは、モーター内にカスがたまり、モーターのショートが起こるのだという。
清掃でよくなった事例があったのでそれを教えた。(もちろん自己責任)
ブラシの摩耗分かどうかは不明だが、原因はそれかもしれない。
ただし、仮によくなったとしても、そもそもそんなに摩耗していれば、そのうちに他の不具合が出るかもしれない。
よって、このトラブルコードが出た場合には、簡単にECUを交換するのではなく、モーターの清掃でしばらく様子を見たほうがいいかもしれない。
清掃で不具合が出なくなれば、ECUの不良ではなく、モーターの不良と判断できるかもしれない。
その場合、モーター単体の部品はないと思われるので、コラムASSYでの交換になると思われる。
清掃後でも点灯するようであればECUを交換するしかない。
ただし、モーターを清掃しても良くならない場合も考えられるので、必ずしもモーター側に原因がないとは断定できない。
※ 最終判断は各々の責任において行ってください。