前回紹介した、フーガのポップアップエンジンフードシステムですが、こんなのいるの?なんて思っていましたら、その数日後、実際にポップアップフードが作動したクラウンハイブリッド(AW210)の問い合わせがありました。
たいした事故ではなかったそうですが、ポップアップフードシステムが作動したそうです。
こういった場合、どこまで部品交換が必要なのだろうかという相談です。
資料を見ますと、ボデー変形箇所にあるポップアップフードセンサーASSY、ポップアップフードチャンバー、フロンタバンパエネルギーアブソーバ、エアバッグセンサーASSYは交換で、変形箇所にない部品についても大きな衝撃があった場合は交換のようである。
これだけでもかなりの金額なのですが、実は人の頭部はフードにぶつかっていないのですが、フードも作動した衝撃で変形して交換が必要とのことです。
ざっくり30万円コースのようです。
こういった高級車の場合、フロント周りの事故をすると、ディスチャージ、エアバッグだけでもかなり高額な修理代になるのに、ポップアップフードシステムが作動すれば、軽自動車が買えるくらいの修理代になるんじゃないの?と思いましたが、解説書などを読むと、このポップアップフードシステムの検知センサーは物体と人との判別をするようにしており、車や壁などにぶつかっても作動しないようです。
しかし、おおきな事故であればポップアップフードシステムに関する多くの部品の交換は必要でしょうね。
ただ、ネットの情報では鳥やパイロンにぶつかっただけでも作動したとの報告があります。
そんなことで数十万円の修理代を払いたくないという事でキャンセラーも販売されているようです。
実際、相談者の車もほんとたいしたことのない事故だったようです。
安全性を取るか、金銭面のことを考えるか、難しいところですね。
ただ、こういった車に乗る人はお金のことを言ってはいけませんよね。(^_^;)