フロント周りの事故修理後、メーター内にボンネットが浮き上がるような警告灯が点灯するようになったという平成27年式フーガ(Y51)の問い合わせです。
ピンとこなかったので調べてみると、どうもポップアップエンジンフード警告灯のようです。
このポップアップエンジンフードシステムというものは、フロントバンパーの裏側に取り付けられた3つの歩行者検知センサー及び車速情報により。車両前面の歩行者との衝突を検知し、フードヒンジを跳ね上げフードを浮き上がらせることで歩行者の頭部衝撃を緩和させるシステムです。
どういう事かというと、スピードにもよりますが、人と車がぶつかると、通常、人間の頭はボンネットに打ち付けらるようです。
しかし、クーペタイプの車は、優れたスタイリングを実現したり空気抵抗の関係で、フードとエンジンとのクリアランスが狭く、万一、人の頭部がぶつかった場合、フードがへこみエンジンにも頭部をぶつけてしまうことがあるようです。
そこで、人との衝突を検知した場合、フードのヒンジ部のアクチュエータを作動させ、フードヒンジを持ち上げ、フードとエンジンとのクリアランスを大きくすることで、頭部への衝撃を減らします。
動画を見る限り30cm近くは浮き上がっているようです。
このシステムは一種のエアバッグシステムですので、バッテリ端子を外さずに衝突検知センサーのコネクタを外すと、異常検知し警告灯が点灯します。
自己診断は手動でも出来るようですし、消去もできます。
ネットで検索すればヒットすると思います。
このポップアップエンジンフードシステムは、かなり前に何かの資料で見た記憶がありますが、実際に搭載されているとは思いませんでした。