エンジンがかからない平成16年式ワゴンR(MH21S、K6A)が同業者から持ち込まれた。
ダイアグコードはP0335(クランク角センサー)とP0340(カム角センサー)を表示。
異常コードを消去しても同じ。
クランク角センサーとカム角センサーの波形をオシロスコープで調べたがどちらもまともな波形を出力していた。
とても悪いとは思えなかった。
なのにこの2つのセンサーの異常を表示するとなると、バルブタイミングのズレではないかと疑い調べた。
すると、1番シリンダをオーラーラップにしてみると、インテークのカムはまだ真横を向いており、まだまだ開く気配がない状態だった。
逆にエキゾースト側はバルブが開いている状態であった。
たぶん、1コマくらいズレているようであった。
このことを依頼者の人に伝えると、「実はヘッドガスケットを交換したのです・・・・・・」と。。
「もしかして、それからかからなくなったんですか?」
「そうです」
「・・・・・・・・・・」
(先に言って欲しいんですけど)ポツリ
というか、しっかりとした問診が必要ですね。反省です。(^^)
忙しいこともあって、車は引き取ってもらった。
後日確認すると、やはり1コマズレていたとのことだった。
それにしてもなんでバルブタイミングが狂うと、P0335(クランク角センサー)とP0340(カム角センサー)を表示するのだろうか?
以前、「ダイアグコードP0335/ワゴンR」という記事を書いたが、どうもこの年式のワゴンRのダイアグ検出はよくわからない。。
でも、わけのわからない検出方法で2つのダイアグコードを出してくれておかげで原因がすぐにわかったともいえる。(^^)
本当は、バルブタイミングが狂った場合は、トヨタのように「位相ズレ」というトラブルコードを出してくれるのがいいのだが・・・・・