多くの方からコメントを頂き有難うございました。
エアフロの電圧が高い、噴射時間が長い、点火時期がマイナス、O2センサーが原因といった回答がありました。
確かに言われるようにそれぞれの数字を見るとおかしいように感じます。
しかし、これらの数字はコンマ単位で変化を行っているのです。何かの要因で数値がばらつくこともあります。
また、他のデーターと比較しないとおかしいとは言えない項目もあります。
例えば、吸入空気量です。
通常、1NZだとアイドル時、1.7g/s位が普通です。
それが2.2g/sもあります。
よって、噴射時間が3.5msと長くなっています。(通常は2.2ms前後)
もし、これがエアフロの特性ズレであればこのデーターのようにエアフロの電圧が大きく噴射時間も長くなります。
そしてリッチによるアイドル不調が起こる可能性があります。
しかし、その場合は、02センサーの電圧は0.5Vより大きくなっていますし、空燃比の補正値や学習値が大きくマイナスになってるはずです。
それが、実際にはO2センサーの電圧は低く、補正値、学習値は一桁と問題ありません。
つまり、リッチではありません。
よって、エアフロの電圧や噴射時間が原因とは言えません。
では、なぜ、吸入空気量が多く、噴射時間が長いのでしょうか?
私もわかりませんが、たぶん、エアコンが入っていたのだと思います。
(もしかしたら、Dレンジだったのかも?)
O2センサーの不良についても同じように、確かに0.1Vを下回っています。
リーン状態と言えなくもありません。
もし、これがO2センサーの不良で間違ってリーン信号を出しているのであれば、空燃比の補正値は大きくプラスになっているはずです。
また、実際に何かの要因で本当にリーン信号を出しているんであれば、同じく大きくプラス補正をしているはずです。
それが実際の学習値と補正値を足したものは1桁です。
つまり、瞬間的にはリーン信号ですが、空燃比は問題ないと思われます。
次に、点火時期です。
確かにマイナス1度です。
おかしいような気がしますが、今の車は点火時期によるアイドル安定化補正というものを行っています。
まず、私がデーターを見ておかしいと思ったのは、アイドル時、高回転時共に、電スロクラッチ作動状態です。
アイドル回転のバラつきを点火時期で一定にしようとするものです。
そのために、昔の車に比べ、今の車の点火時期は常に大きく進角、遅角を行っていた安定していません。
そのためにマイナスになってたのではないでしょうか?
それにこれくらいの遅い点火時期ではミスは起こらないはずです。
ただ、問題はこの数値ではなく、実際の点火時期とデーター上の点火時期がずれている場合です。その場合は、バルタイのずれも考えなければいけないと思います。
今回は実際の点火時期のデーターを調べてもいませんし、公表もしていませんので点火時期やバルタイのずれと特定はできないと思います。
なんでOFFなのでしょうか?
通常はONで、フェイル時にOFFになるものと思っていました。
というか、トヨタはクラッチを使ってなかったような・・・・
次に、高回転時のアクセルセンサ全閉状態、スロットルセンサ全閉状態です。
共にONになっています。
アイドル回転時であればONでしょうが、高回転時のONは理解できません。
信号としてはおかしいような気がしますが、不具合原因とは関係ないので詮索はしませんでした。
最もおかしいと思ったのはEGR温度です。
アイドル時に118℃もあります。
アイドル時も2300回転時もEGRのステップ数は0stepです。
当然、EGRしていないはずです。
排気ガス温度自体は数100℃ありますが、EGRしていなければEGRバルブは排気温度の影響は受けないはずです。
よって、通常、EGRバルブ部の温度は冷却水温よりも低いはずです。
それが、冷却水温90~91℃に対してEGR温度は118~128℃です。
EGRしているとしか思えません。
よって、低回転時にミスが発生するのだと思います。
EGRバルブを外すと、バルブ面にスラッジが溜まっていました。
綺麗に清掃するとアイドル不調は無くなりました。
清掃後のEGR温度のデーターを確認すると、アイドル時が84℃、2500回転時が85℃と冷却水温度(91℃)より低い温度になっています。(EGRステップ数は0ステップ)
これが正常な状態です。
ということで、原因はEGRバルブの密着不良によるミスでした。
おかしかったデーターは、EGR温度です。
zrx*803*9さん、st2*0ke*さん、お見事でした。
ということで、今年の記事もこれが最後です。
なんとか1年間がんばれました。
これも皆様方のおかです。
来年もボチボチいきます。
ありがとうございました。