多くの方からコメントを頂きましてありがとうございました。
さすがですね、多くの方が正解でした。
また、情報の一部が書かれていませんでしたので、余分なことまで考えさせてしまいました。m(__)m
記事には追加しましたが、ファンの回転は正常とは断言できませんが、気になるほど遅いという事もありませんでした。(実際は正常です。)
このトラブル、話を聞いた限りでは厄介そうだった事例でしたが回路が分かれば簡単でした。
回路は次のようにモーターの下流にレジスタがあるという一般的なものです。
この回路だと、モーターのアース側の2端子より下流には原因は有りません。
なぜかというと、そもそもHI時は、モーターの2番端子はレジスタを通らずにスイッチ経由でアースしています。(赤線)
ということは、2番端子が直接アースされていると同じですので、この時が最も大きな電流が流れます。
よって、レジスタやスイッチどんな壊れ方をしようが、HI位置状態より電流は大きくはならないからです。
では、原因はどこかというと、モーターより上流側です。
ただし、モーターの不良(レアショート)、モーターのコネクタ内のショートの可能性もありますが、モーターの回転が遅くないということでこれらは原因から除外します。
モーターより上流というと、ヒューズとリレーしかありません。
となると、電源側の回路のショートという事になります。
ただし、そのショートも完全なショートではなく、このショートにより流れる電流だけではヒューズが飛ばず、更にモーターに流れる電流が追加されてもLO~MHまででも飛ばず、HIの電流が追加されたらヒューズが切れるようなショートです。
そんな、うまい具合のショートが起こるのでしょうか?
絶対にないとは言えませんが可能性は低いと思います。
では、何が原因でしょうか?
私はこの回路を見て「あれっ?」と思いました。
それはヒューズの数です。
モーターの電源のヒューズが2個(19と21)有ります。
ヒューズはそれぞれ15Aです。
ちなみにこのモーターの最大消費電力は約260Wです。
という事は約21Aの電流が流れます。
よって、通常であれば30Aのヒューズが必要です。
それが、この車は15Aなのですが2つ並列に入っています。
よって計算上では30Aまでは大丈夫です。
しかし、この車、そもそもブロワファンが回らないという事で入庫しています。
という事は、元々は2つのヒューズが両方とも切れていたはずです。
(その理由は不明)
しかし、この車を調べた整備士はヒューズは1つと思い、切れていたヒューズだけを交換したのです。
15Aのヒューズであれば、MH位置までの電流では切れないのだと思います。
しかし、HIにすると約21Aの電流が流れます。
基本、自動車に使われているヒューズは定格の135%以上の電流が流れると、1時間以内に切れないといけません。
15Aヒューズだと135%は20.25Aです。
よって1つのヒューズではHiにして21Aの電流が流れるとヒューズが切れたのだと思います。
とうことで、答えは「2つのヒューズのうち1個が切れたまま、または1個が入ってない」ということです。
(実際は、もう1個は切れていました。)
正解者は、YKHさん、うら・やましいさん、yuk*ya*u_*さん、koh*ro1*00さん、にゅるさん、ナイショ1さん、地獄の番犬さん、タップアウトさん、yas*gr*dyo*さん、car*ous*_*mdさんです。
午後 10:15の内緒さん、削除前のコメントが分かりませんでしたので、正解かどうか分かりませんでした。<m(__)m>
それにしても、なんでわざわざ2つい分けているのでしょうか?
日産の他の車種も同じように2つが並列に入っていました。
このタイプのブロワファンは気を付けなければいけません。