エンジンの始動性がかなり悪く、エンジンがかかってもエンジン不調だという平成16年式ハイゼット(S200P、EF)
また、マフラーから白煙を吐き、ガソリン臭いという。
1気筒失火しているのでパワーバランステストを行うと2番シリンダが失火していた。
症状から、インジェクタが疑われたので調べてみると、インジェクタの作動音がなかった。
電圧を調べると、キーONでインジェクタの電源側は12Vでアース側は約5Vだった。
ということは、インジェクタには約7Vの電圧がかかっている。
始動後も同じ状態であり、当然、インジェクタは開きっぱなしということになる。
これでは始動性も悪く、エンジン不調になるはずである。
キーONでインジェクタのアース側が5Vということは、配線がアースしかかっているか、ECU内でショートしていると考えられる。
ECU側のコネクタを外してインジェクタ部で電圧を測定すると12Vになった。
ということは配線でのショートではなく、ECU内でショートしているという事でありECU不良である。
ECUが壊れた原因がインジェクタ自体の短絡の可能性もあるので、インジェクタの抵抗を測定したが3本ともほぼ同じであり問題なかった。
ECUのカバーを外して内部を調べると、基盤に多量の異物が見られた。
また、ケースの中にも多量の異物があった。
基板にある黒い者は生き物のフンにも見えなくはないが、ケース内から出てきた異物は砂や石のようである。
ECUはフロアに近いところにあるので水没の可能性もあったが、聞いた限りでは水没はなかったという。
しかし、田舎の人は農作業後、泥で汚れた室内を水道で洗ったりするのでその時に入った可能性も無くはない。
この汚れが原因かいう確証はないが、ECU不良には間違いなかった。
念のためにと、ECU内のトランジスタを点検すると、3つ並んでいるうちの1つがショートしていた。
このトランジスタと、2番のインジェクタを制御しているECUの27番端子の導通を調べるとほぼ0Ωだったので、このトランジスタが壊れていたようである。
このECUの異物は以前にも経験したような気がしたので調べると同じハイゼットでやはりあった。
今回の記事を持って、ヤフーブログの投稿を終わりにします。
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