80か所近い端子の全ての電圧を測定したが、特に問題なかった。
どう考えてもECU不良。
しかし、ECU不良と断言できない理由が2つある。
1つは、中古とはいえ1度は交換していること。
それも、交換しても全く同じ症状であるということである。
これがイグナイタやISCVの中古というのなら同じ症状というのもわからなくもない。
しかし、ECUの場合は、ECU内の数百の部品のうち、同じ部品が同じように悪くないと、同じ症状にはならないのではないだろうか。
現に、あれだけ多発しているトヨタのコンンデンサー液漏れでも、同じ症状とは限らないのである。
もう1つは、この車はブレーキブースタに負圧ではなくハイドロブースタを使っているのであるが、ABS&TRC&TRCと同じECUを使っているにも関わらずハイドロブースタの機能は正常に作動するのである。
ABS&TRC&TRC機能は全く作動しないのに、なんでハイドロブースタの機能は正常に作動するのか?
Vc電圧が出ない状態なのにハイドロブースタの機能は作動するものなのか?
ま、ハイドロブースタ機能だけでも正常でよかった。
これがハイドロの機能もダウンしていたら、移動させるのに・・・・・・・・
「・・・・・・・」
「ん?まてよ。」
たまたま、正常に作動するのではなく、そうなるようなフェイルではないのか?
どういうことかというと、ABSやトラクションは作動しなければしなくても通常走行には差し支えないがハイドロブースタはそうはいかない。
ということは、ABS等に異常があったからといって、このECUを完全にダウンさせるわけにはいかない。
そういった場合は、ABS、TRC、VSC機能だけをダウンさせて、ハイドロブースタは正常に作動させないといけない。
もしかして、このECU内にはハイドルブースタを制御する部分とABS&TRC&VSCを制御する部分に分かれているんじゃないのか。
それも、ただ単にCPUが分かれているのではなく、それぞれの電源やアースも分かれており、ABS系統に異常があればABS&TRC&VSC機能だけをシャットダウンするのではないか?
そんなことを考えている時に、ある人から重要な情報が入ってきた。
(知り合いを通じていろいろと調べてもらっていた。)
つづく