暖加速時に息つきを起こすことがあるという平成20年式スイフト(ZC71S、K12B)
アイドリングでもエアコンをONにしていると数分間に1回くらいミスする。
感じとしては点火系のミスなのでIGコイルとプラグを点検。
すると1番シリンダのIGコイルで怪しい個所を発見。
ストックしてあったIGコイルと交換すると、不具合は発生しなくなった。
IGコイル不良という単純なトラブルであるが、実はこの車両、他工場ででも点検済みなのである。
IGコイル不良に気が付かなかったようだが、IGコイルの点検をする場合は次のことに注意しなければならない。
IGコイルの不良(内部的な不良は除く)では、外観の目視点検により不良を発見できることがあるが、外観の割れやリークだけを調べる人がいる。
しかし、これは間違いで、外観だけではなく、ゴム部の先端の内側(プラグとの接触面)のリークや可能であればゴム部を外しての点検、また、プラグが接触するスプリング部も点検する必要がある。
内側にリーク痕があった過去の事例。
今回の車も、外観上は問題なかったが、幸いにもゴム部が外せたので調べると、先端にクラックが入っており近くではリーク痕と思われるものがあった。
分解できたIGコイル
先端にはクラックがあった
側面にはリークと思われる痕跡
IGコイルに限らないが、各部の点検は注意深く行わないと、一旦、見落としてしまうとかなり無駄な時間を費やしてしまうので注意が必要である。