解説が遅くなり大変申し訳ありません。m(__)m
読み返してみると問題がわかり難いですね。
また、今回の解説で気圧と圧力を同じに考えていますが、問題ないのでしょうか?
キーON時のバキュームセンサの信号は、測定場所の気圧によって変化します。
バキュームセンサは絶対圧(真空を0とした圧力)表示ですから、キーON時では測定場所の気圧の変化がインマニの圧力に影響を受けるからです。
では、ブルドン管を使った一般的な圧力計は、測定場所の圧力(気圧)に影響を受けるのでしょうか?
どういうことかというと、例えば、平地での標準なバキュームセンサは絶対圧で760mmHg(=1気圧)です。
しかし、富士山の5合目だと約0.8気圧だそうですから、560mmHgほどだと思います。
これは、高地に行くほど気圧が下がるからです。
では、圧力計(燃圧計、圧縮圧力計等)を平地に置くと0kg/cm2ですが、富士山の5合目に持っていくとどうなるかというのが今回の問題の主旨です。
5合目は0.8気圧ですので、平地より0.2気圧低いことになります。
1気圧は約1.033kg/cm2ですので、0.2気圧は0.2kg/cm2ということになります。
ということは、圧力計は1気圧のところでは0kg/cm2ですが、5合目にもっていくとその状態で-0.2kg/cm2を指すのでしょうか?
そんなことはありませんね。
圧力計はどこに持って行こうが0kg/cm2のままです。
いわゆるゲージ圧ですので、測定場所の圧力を0kg/cm2として表示します。
ということで、低気圧だった日のバキュームセンサーの値が744mmHgの車に、-500mmHgの負圧をかけました。
負圧をかけていないときのマイティバックの指針は0kg/cm2のままですので、答えは①の244mmHgです。
本当にそうなのかを実験してみました。
ただし、圧力計の中には密閉式もあるかもしれません。
そんな圧力計は0kg/cm2を表示しないかもしれません。
つづく