圧力計が測定場所の圧力に影響があるかないかということを検証ですが、マイティバックの目盛は大雑把なのでコンパウンドゲージを使い検証してみることにしました。
これだと目盛りも小刻みですし、正圧を使っての検証ができると思います。
このコンパウンドゲージのホースの先端をビニールの袋の中に入れ、ゲージの本体は袋の外においておきます。
そしてエアガンで袋の中にエアを送り込みました。
すると、コンパウンドゲージは0.2kg/cm2まであがりました。
(写真は手法を見せているだけで圧力をかけていませんので圧力は0kg/cm2のままです。指針は青い針です。赤は最大値を示すものですので関係ありません)
次にコンパウンドゲージ全体を丸ごとビニール袋に入れたまま、同じようにエアガンでエアを送り込みました。
すると、コンパウンドゲージの目盛に全く変化がありませんでした。
ということは、圧力計は測定場所の圧力(気圧)に影響を受けないということです。
仮に、このコンパウンドゲージを真空の部屋に置いても目盛はゼロのままだと思います。
これは圧力計の構造を考えればわかることで、一般的に圧力計に使われているブルドン管は、真鍮やリン青銅のような銅合金の平たい筒を?字に曲げてあります。この筒の中に正圧がかかると伸びようとしますので、正圧側に針が振れます。
負圧の場合はこれとは逆に先端部が縮まろうとしますので負圧側に振れます。
子供がお祭りで買うピロピロ笛(プラスチックの吹き口とつぶれて丸まった紙筒からできていて、息を吹き込むとピーという音とともに紙筒が伸びて、吹くのをやめると先の方からクルッと戻ってくるというもの。)とほぼ同じ構造です。
ブルドン管にしろピロピロ笛(正式名は「吹き戻し」でそうです)にしろ、管の内外に圧力差があるからこそ変形するものです。
しかし、こういったものを圧力の高いところに置いたとしても、管の内外に同じように高いので変形はしません。
ただし、圧力計は測定場所の気圧変化に影響を受けないというのは、圧力計に圧力がかかっていない状態であって、実際の圧力がかかった場合は、無視できるレベルかもしれませんが少なからず影響を受けるかもしれません。
詳しそうな方からのコメントがありましたが、私にはなぜそうなのかはわかりません。
私の知識不足のまま、問題として出題してしまいました。反省です。
この記事がどこまで正しいのか自信がありません。
間違っている場合はご指摘ください。
おわり