エンジン始動不能の平成15年式bB(NCP30、2NZ)の電話相談。
火花は飛んでおりプラグは燃料でびっしょり濡れるということで燃料も出ているとのこと。
アクセルペダルを踏んでも変化ないかと聞いてみたが同じだという。
念のため、インジェクタのコネクタを抜いてブレーキクリーナを吸わせながらクランキングしてもらったが、全く爆発の気配がないという。
濃すぎるわけではないようだ。
その様子を電話口で聞いていたのだが、クランキング時の音がおかしい。
バルタイのズレかVVTの不良のような感じなのである。
このエンジンは、ファンベルトを張る時にアジャストボルトがないので、ベルトを張る時にレバーでVVT用のOCVをこねて曲げる可能性がある。
OCVの曲りやこねた跡がないかを聞いたが、そうなことはないという。
とりあえず、OCVの点検方法を説明して電話を切った。
しばらくして電話があったが、どうも話がかみ合わない。
OCVの構造がこちらが言うことと違うというのである。
長さが7~8cmあるというのに3cmくらいしかないという。
また、プランジャの動きを調べてもらおうと思ったがそんなものはないという??
違う部品を外したのではないかと思い、お互いにファイネスの画面を見ながら話したが、部品自体は間違いないようだった。
どうなっているのか?と思っていたら、思いがけない言葉を聞いた。
OCVを外したヘッド側にピストンやスプリングがあるという。
ここでやっとピンときた!!
それって折れているんじゃないかと聞くと、そんな感じがするという。
ヘッドに残っている部品が取れるかというと取れるという。
間違いなく折れている。(^^;)
折れた部品を持ってきてもらうように頼んでいたが半年ほどたつが持ってこないので写真がないが、もう持ってこないだろうからアップする。
OCVを交換してよくなったそうであるが、ファンベルトを張るときにどこかの工場でこねて曲げたのではないかと思われる。