朝一、エンジンがかからないことが多いという平成5年式アクティ(V-HA4、E07A)
ただし、何度かクランキングを繰り返すと始動性が悪いながらもなんとかかかるらしい。
また、暖気後でもエンジンを停止し、それから10分ほどして再始動しようとしてもかからない時があるという。
ちなみにエンジンはキャブ式。
入庫後、一旦冷やしてみたが始動は出来た。
暖気後も、何度か始動してみたが不具合が出ない。
何度かこういうことを繰り返していると、暖気後だったが不具合が発生。
火花点検をしようとプラグを外すとびっしょりと湿っていた。
10mmのギャップで火花点検を行うと火花は飛んでいた。
いい時と悪い時があるということはエンジン本体は問題ないと思われる。
エンジンの3要素のうち、火花と圧縮は問題なかった。
となると、原因は空燃比のずれによるものと思われた。
このエンジンのキャブの定番であるエアベントカットソレノイドかもしれないと思いエアクリーナのケースを外してみた。
エアベントカットソレノイドが原因であればこれで始動できるはず。
カバーを外してみると始動することができた。
やはり、エアベントカットソレノイドが原因だったのか?
でも何かがおかしい。
いままでのエアベントカットが原因だった事例では、このようにたまにしか不具合が出ないというのはなかったような気がする。
念のためエアベントカットソレノイドを調べたが問題なかった。
やはり他に原因がありそうだ。
キャブかもしれないなどと思いながら、車を見ていたら、暖気後なのにホットエアインテークの切り替えバルブがホットエアを吸う側になっているのに気が付いた。
わかりづらいので図で説明
(大気側が閉じてホットエア側が開いている)
この状態というのは冷機時のはず。。
暖機後であれば、バルブの右側のホットエア側の通路が閉じて、切替バルブ正面の大気を吸う方が開いていないといけないはずである。
(下の図の状態)
ただ、暖気後にホットエアを吸ってもエンジン始動不能になるとは思えない。
暖気後の本来の状態
(ホットエア側が閉じて大気側が開いている)
念のために、開いているほうがホットエア側に間違いないだろうとホースをたどると、やはりマフラーの方に向かっていたのだが、その先に信じられない光景が広がっていた。
有り得ない!!!
つづく