燃料系の可能性は低く、ATの可能性もなくなったスイフト。
もしかして点火系かもしれないという考えが頭をよぎった。
ただ、IGコイルは半年前に交換しているし、プラグは今回交換している。
だが、交換しているとはいえ点検しないわけにはいかない。
ということでコイルを点検するためにカバーを外してみると、そこには例のメーカーのロゴがついたIGコイルが目に入った。
O2センサー、カム角センサーに続きIGコイルまで作っているのか。。
おまけに2気筒同時点火式だった。
これで原因究明に一筋の光が見えてきた。(^_^;)
1気筒のミスではないと思っていたが、このタイプだと2気筒がミスする可能性がある。
そうすればあのトルク不足も考えられる。
1,4番用IGコイルのコネクタを抜いたまま走行すると、不具合時とほぼ同じ状態が再現できた。
これでコイルの可能性が更に高まった。
交換するのがいいのだが、交換する部品がない。
タイミングライトをフロントガラスに張り付けたまま走行して確認できないものかと思ったが、少し気になることがあった。
とりあえず、IGコイルとプラグの点検をしたのだが、1番のプラグコードを抜くと、1,4番用IGコイルのプラグコードの付け根からリークするのである。
そもそもこのこと自体もおかしいと思うのだが、仮に加速時にこういったリークが発生するのであれば、火花は飛んでいるわけなので、プラグには火花は飛ばないかもしれないがタイミングタイトは発光するはず。
タイミングライトでは判断はできなかもしれないが、とりあえず試してみようかと考えていた時、ふと、「症状が出始めた時にストールテスト状態(ブレーキを踏み、車が動かない状態でDレンジでエンジン回転を上げる)で症状が出ないものか」と考えた。
軽い負荷がかかると不具合が出るし、その負荷を持続すると比較的症状が続くのである。
ストールテスト状態であれば、症状が出ている状態でパワーバランステストを行えば燃料系か点火系がはっきりするのではないか。
特定シリンダなら点火系、特定のシリンダじゃなければ燃料系である。
さっそく試してみると、ストールテスト状態でも不具合が発生することがわかった。
その結果、不具合発生時、1番-4番用コイルをカットしても、不調状態はほとんど変化しなかったが、2番-3番用コネクタをカットするとエンストすることが分かった。
つまり、1番-4番用コイルの不良ということである。
実際、1番-4番用コイルを浮かせたときは、コイル先端からプラグへの火花が飛んでいる音(パチパチ音)が聞こえなかったことからも、コイルの不良と判断出来た。
悪いのは1つのコイルだが、2つとも純正のコイルに交換した。
純正品が悪いとは言わないが、ファンベルトやディスクパットのような物であればよいが、電子部品に関しては純正をお勧めする。