暖加速時に失火したようになり吹き上がらなくなるというスイフト。
暖機途中だけに発生する。
燃料不足が疑われたので燃料系を中心に点検したが悪い個所がない。
エア吸いや吸気系のスラッジも疑われたが、これらと症状がどうもフィットしない。
ずっと気になっていたのは、このトラブルが何かをきっかけに突然に発生するということ。
それに暖気途中だけというのも引っかかる。
疑われる個所は点検したが特に悪いところはなかった。
ガスケットやダクトからのエア吸いの可能性もなくはないが、暖気途中だけということは考えにくい。
それもある速度、またはある回転域だけとなると、さらに可能性が低くなる。
ただし、可能性が全くないわけじゃないので、最終的には調べる必要があるが後回しにすることにした。
また、何かのソレノイドがONしてそれからエアを吸う可能性もあるが、バキュームホースからのエア吸いであそこまでの吹き上がり不良はありえない。
結局、燃料系の怪しい個所は調べているので、燃料系以外を疑うことにした。
不具合が発生するのは、発進して2速になるときくらいの速度なので、ATの可能性もある。
2速になった時や、ロックアップが作動した時にあの不具合が発生するのであれば、突然悪くなるということも納得である。
やはりATを点検する必要がある。
ということで、データモニタでシフトソレノイドやロックアップクラッチの通電状態をモニタしながら走行した。
もしかしたらロックアップクラッチのジャダを失火と感じたのかもしれない。
また、滑らせるべき状態で完全に締結するので加速しないのではないかと考えたのである。
しかし、走行してみるとシフトアップする前に不具合が出たし、ロックアップも制御していない状態だった。
念のため、Lレンジで走行したがそれでも不具合は発生した。
これでATの可能性もなくなった。
やはりエンジン側の問題のようである。
面倒だが吸気系のスラッジを点検するべきか?
燃料系は他に考えにくいし・・・・・・
もしかして点火系?
でも、症状は1気筒のミスという感じはない。
それに、IGコイルは半年前に交換しているし、プラグは今回交換している。
ただし、交換しているとはいえ点検しないわけにはいかない。
ということでコイルを点検するためにカバーを外した。
「!!!」
そこにはあのロゴの入ったIGコイルが目に入ってきた。
つづく