高速道路を走行するとやっと症状が出たS-MX。。
症状が出たと喜んだのも束の間、その場所は、高速道路の片側車線が工事中で1車線の場所。
ルームミラーを見ると後続車が詰まっているし、4,5台は連なっている。
速度は90km/hを下回っている。
おまけに、速度は落ちる一方である。
焦ったせいか、アクセルペダルを踏み込めばよくなることなどすっかり忘れている。(^_^;)
まだまだ1車線は続いている。
これ以上車速が落ちたらホーンを鳴らされかねない絶体絶命!
急いで、助手席にセットしていたアース線をO2センサーの信号線につないだ。
実は走行前に、O2センサーが怪しいと思っていたので、症状が出たらアースしようと準備をしており、すぐにアースできるようにしていたのである。
O2センサーのリッチ信号が原因であれば、アースしてリーン信号にしてやれば増量するはずなので、正常に戻るはずである。
アースすると、すぐにエンジン回転が上がり加速した。
これで一安心。
このとこからも間違いなくO2センサーが原因と判断出来た。
その後は、減速後のたびに、症状が発生するようになり、アクセル開度をいろいろと変えて試してみた。
ここでキックダウンするほどアクセルペダルを踏み込むと症状がなくなることを思い出したので試してみた。
すると、ある程度踏み込めば加速した。
わざわざアースする必要はなかったのである。(^_^;)
なぜよくなるのかもデーターモニターでわかった。
【サンプル876~883】
【サンプル884~918】
アクセルペダルをゆっくり踏み込むと(スロットルセンサ0.59V以降)、エンジン回転は上下しながら最終的には70km/まで低下。
これは、O2センサーの電圧が2V以上のままなので補正が1以下(MAX0.7)の減量となり、燃料不足により加速しなかったもの。
【サンプル919~924】
アクセルペダルを更に踏み込むと(スロットルセンサ2.34V以降)出力増量または加速増量が働くのでフィードバックはOPEN(中止)となり、加速を始めた。
当初の予想通りO2センサーの不良であったが、スキャンツールの表示と実際の電圧が違うのが気になった
念のため、O2センンサーの電圧をサーキットテスタで点検すると(ゼットしたままだが、オートパワーOFF機能でOFFになっていた。)、スキャンツールで2Vなのにサーキットテスタではマイナス0.8Vであった。
通常、O2センサーは0~1Vで変化をするものでマイナスにはならない。
ただし、マイナス0.2Vくらいまでなるのは多々経験済み。
ECUがどのようにA/D変換しているのかわからないが、もしかしたら通常有り得ない電圧であるマイナス0.8Vを2Vと変換したのかもしれない。
もしくは、ECUはそのままマイナス0.8Vと判断してスキャンツールにデーターを送ったのかもしれないが、スキャンツール側がその信号に対応できずに2Vと表示したのかもしれない。
ECUの問題なのか、スキャンツールの問題なのか、このへんになると全くわからないが、O2センサーの信号がマイナスになると実際の電圧とスキャンツールの表示が一致しなくなっていたのは間違いない。
ただ、実際に減量していたところをみると、ECUが2V以上と誤判断していた可能性が高い。
検証不足で確かなことではないが、O2センサー電圧がマイナス0.5V位までならリーンと判断し増量するが、それ以上のマイナスになるとECUの誤作動(誤判断)でリッチとなり減量していたようである。
少し疑問は残ったが、O2センサーを交換して完了。