電気負荷をかけると燃料計、タコメーター、オドメーターが一瞬だけOFF状態になり、オーディオもシャットダウンしてしまう平成17年式ザッツ(JD1、E07Z)
また、パワーウィンドやワイパーも動きが非常に遅く車全体がおかしい。
通常、こういったトラブルはアース不良かコネクタの差し間違いというのが一般的である。
症状を確認すると、エンジンをかけた直後は正常。
しかし、エンジン回転中、ライトを点灯させると、少しの間があって、燃料計、タコメーターがOFF状態になる。
また、オドメーターは一瞬消え、EPS警告灯は逆に一瞬だけ点灯。
そしてその後は、すべてが正常に戻る。
パッシングすると、瞬時に上記と同じ状態になる。
つまり、電気負荷をかけることで、一瞬だけキーOFFにような状態になる。
しかし、ブレーキ警告灯などは消えないことより、実際にキーOFFになっているわけではなさそうである。
また、パワーウィンドを作動させると、通常、3秒もあれば全閉から全開まで動くのに、10秒くらいかかった。
まずはバッテリの電圧から点検しようと思い、ボンネットを開けた。
バッテリを見ると、明らかに新しい。
次の瞬間、思わず吹き出してしまった。
衝撃の写真!!(笑)
なんと、ボデーアースが取れていないのである。
それも接触不良というものではなく、ハーネスが届かないので取り付けボルトを外しているのである。
取り付けられているバッテリには40B23Lで、表面のラベルには「○○オート」と中古車屋の名前が書かれていた。
本来は、40B23Rじゃないといけないのに、Lのバッテリを付けたものだから、ハーネスが届かなくなりボデーアースのボルトを外したのである。
シャシ系の電装は、バッテリのボデーアースは取れていなかったが、何かの要因で不完全であるがアースが取れており、電気負荷がかかることで、アース電位が更に持ち上がり様々な不具合が出たようである。
エンジンアースは取れているので、エンジンの始動には問題なかったようである。
誰がどのような経緯でバッテリを交換したのかわからないが、中古車屋の人が行ったのではないかと思われる。中途半端な素人は手を出さないでもらいたいものである。