キーONまたはエンジン始動後、パーキングレバーを戻しているのに、ブレーキ警告灯が薄く点灯するロードスター。
しかし、こんなに薄く点灯するランプによく気が付いたものである。
昼間だと、まず気が付かないし、角度によってはほとんど気が付かない。
色々と点検した結果、どこにも原因らしきものがない。
というか、逆に、回路からは薄く点灯するのが当たり前だし、点灯してもいいのではないかと思うくらいである。
「もしかしたら薄く点灯するのは正常じゃないの?」
同じ車があれば確認したいくらいであるが、そんなに上手い具合にこんな古い車があるはずもない。
メーターを見ながら「このくらい薄い点灯であればランプの表面を赤く塗れば気が付かないかもしれないな。。。。」なんて、そんなことを考えながらしばらくメーターを眺めていた。
「あぁぁぁぁ~!!!」
「何で気が付かなかったんだ!!」
おわかりであろうか。
写真は全てキーOFF時のものである。
それも赤く点灯する警告灯である。
排気温ランプは赤みがかったレンズであり、チャージランプはその赤みが薄れている。
ブレーキ警告灯は、半透明のレンズである。
オイルプレッシャーランプの拡大写真はないが、ブレーキとほぼ同じように半透明である。
本来、警告灯は点灯時、赤でなければならない。
電球には赤い電球を使っているのではなく通常の電球である。
よって、赤く警告するにはレンズは元々赤かったはず。
排気温ランプが一番赤みがかっているが、新車当時はもっと赤かったはず。
それが古くなって、赤みが薄れてきたのではないかと思われる。
そしてブレーキ警告灯に至って赤みはなく半透明のレンズになっているのである。
よって、ブレーキ警告灯が点灯している時は、赤ではなく白色のランプが点灯しているように見える。
これは間違いであり、本来、赤く点灯しているように見えないといけないはず。
この半透明のレンズになったことにより、薄く点灯している光が見えるのではない?
もし、ブレーキ警告灯のレンズが濃い赤であれば、この薄く点灯している状態は見えないのではないだろうか?
試しに、最も赤が残っている排気温ランプにブレーキスイッチの回路を接続してみた。
電球のアース側(スイッチ側)の電圧を測定すると約9Vであり、電球には約3Vの電圧がかかっていた。
よって、薄く点灯していると思われるが、見た目には点灯していることが分からないのである。
やはり、推測通りであった。
つまり、電気回路は全て正常で、原因は電気回路にあるのではなく、薄くなった警告灯のレンズだったという事であった。
元々、キーONまたは始動後は、ブレーキ警告灯のフィラメントは薄く点灯しているのだが、赤いレンズでそれが見えないのである。
それが、レンズの赤が薄れてきて半透明になったものだから、点灯しているのが見えるようになっただけなのである。
ブレーキ警告灯が薄く点灯。そのほかの警告灯は消灯。
比較的、色が残っているのは、緑色のウィンカーと青色のハイビームインジケータ、そして赤色の排気温警告灯である。
その他の、本来、赤である、チャージランプ、ブレーキ警告灯、オイルプレッシャーランプはほぼ透明になっていた。
色のせいなのか、比較的太陽が当たりやすい下部が透明になったのかはわからないが、なんとも拍子抜けのトラブルであった。
抵抗が入ってなければ、この症状は起こらなかったはずである。