ブレーキ警告灯が薄く点灯するという平成4年式ロードスター。
点検の結果、リザーバタンクにあるブレーキフルードスイッチに原因があるとしか思えない。
交換した部品を持ってきてもらったので分解してみた。
スイッチ部はリザーバタンクに差し込むだけ。
白いのがフロート。
センサー部とフロートが近づくとセンサー内のリードスイッチがONする。
センサーの先端部のロックピンを抜くとカバーが外れた。
ガラス管内がフロートの磁力によりON/OFFするリードスイッチ。
反対側にはカーボン抵抗。
抵抗の帯の色は先端から緑(5)・茶(1)・茶(10の1乗)・金
という事は、51×10=510Ωなので、構造上、スイッチOFF時に500Ωの抵抗が出ても当たり前であった。(金は精度)
なぜ、こういった抵抗を持っているのかは不明だが、構造上、OFF時に500Ωの抵抗が出るのは当然である。
スイッチ不良と思っていたが、OFF時に500Ωの抵抗が出ても問題なさそうである。
もう一度整理する。
キーONまたはエンジン始動後、パーキングレバーを戻しているのに、ブレーキ警告灯が薄く点灯する。
回路は、パーキングレバースイッチまたはフルードスイッチによりアースして点灯させる単純な回路。
リザーバタンクにあるフルードスイッチのコネクタを抜くと、警告灯は消える。
薄く点灯する原因はスイッチの可能性が高い。
そのスイッチを調べると、OFF時の抵抗が約500Ω。
しかし、構造上、この抵抗が出るのは当然であり、問題ないと思われる。
警告灯部で電圧を測定すると、ランプには3Vの電圧がかかっていた。
(スイッチがOFF時でも電流が流れるので薄く点灯するのも無理はない。)
電球は交換していないが、オイルプレッシャーランプの端子を抜いて、リザーバタンクのスイッチの回路を接続すると、オイルプレッシャーランプが薄く点灯した。
ランプが原因でもない。
こうやってみると、どこにも原因らしきものはない。
というか、薄く点灯するのが悪いのか???
どうしたものか。。。。
薄く点灯しているブレーキ警告灯を見つめながら考えこんでしまった。
問題コーナーではありませんが、原因を考えてみてください。
点検内容に間違いや勘違いはありません。
写真の中に答えがあります。
つづく