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Channel: 自動車整備士駆け込み寺 喝っ!
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吹き上がらない/エルグランド

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3000回転くらいから吹き上がらないという平成15年式エルグランド(NE51,VQ35
 
ダイアグコードはP0172(空燃比リッチB2)を表示。
 
吹き上がらないのだが、アクセルペダルの踏み方によって、吹き上がる回転数が変化する。
 
どうも排気系の詰りのような感じがする。
 
このエンジンでは以前にも触媒の詰りを経験しているし、その後にそれに関するリコールも出ていたので良く覚えている。
 
燃料不足も疑われるので、頭打ちの時にパーツクリーナーを吸わせたが変化なかった。

燃料不足ではなかった。


詰りを調べるためにB2(左バンク)のO2センサーを外すと、レッドゾーンまで吹き上がるようになった。
 
やはり触媒のつまりである。
 
左バンクの触媒を外すと、フロント側の触媒が破損しておりリヤ側の触媒につまっていた。
 
リコールの内容は次のおりで、ECUのリプロを行うというものである。
 
 

「エンジン制御コンピュータのプログラムが不適切なため、 エンジン高回転時からのアクセルオフによる減速時にエンジンの吸入空気量が不足することがあり、燃料がエンジン内で燃焼せず排出され、前側の排出ガス浄化触媒で燃焼することで触媒内部が高温になり、触媒が破損することがあります。このため、破損した触媒の破片により異音が発生し、 また、後側触媒に詰まると加速不良となり、最悪の場合、エンジン不調後にエンストすることがあります。」

 
リコールの内容と同じなので車体番号で調べてみたがリコールは実施済みだった。
 
ただ、実はこの車は以前「2番シリンダのミス/エルグランド」で紹介した車で、ECUのコネクタ部が錆びており中古のECUに交換したのである。
 
 
その中古のECUがリコール対象車でリプロを行っていたかはわからない。

もしかしたら、リコールを行っていないECUに交換した可能性がある。
 
触媒が詰まった原因が中古のECUにあったかどうかは不明だが、ここまで考えないといけなかったと反省である。

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