1気筒ミスしている平成7年式フェアレディZ(CZ327、VG30DETT)
パワーバランステストを行うと2番シリンダがミスしていた。
プラグとIGコイルを他のシリンダと入れ替えるとプラグが不良と判名。
プラグを交換すればよくなるという、なんてことのないトラブル事例。
しかし、少し前にプラグの内部リークという記事を書いたので、様々な点検を行ってみた。
まずは外観点検を行ったが、曲りやリーク痕はなかった。
次に、プラグテスタにセットし飛火試験を実施。
(電圧をかけてプラグギャップ部に火花を連続的に飛ばす試験)
その結果、プラグギャップはおろか内部的なリークも見られなかった。
(火花が飛んでいる音さえしなかった。)
プラグ自体の不良に間違いない。
次がプラグ内のレジスタの点検。
プラグの頭部と中心電極間の抵抗を測定すると約5kΩと問題なかった。
この5kΩというのはレジスタの抵抗なので問題ない。
もし、これが内部で折れていれば∞Ωのはず。
残るは絶縁試験。
絶縁不良の場合、中心電極の折損も同時に起こることが多いので期待せずに測定したのだが、プラグ頭部とネジ部の抵抗を測定すると、なんと約8kΩの抵抗が出た。
正常なプラグは、プラグ頭部とネジ部とつながっている接地電極の間には約1mmの隙間があるので、抵抗を測定すれば∞Ωである。
それがプラグ頭部とネジ部が8kΩであれば、当然、抵抗の少ないネジ部に電流が流れるに決まっている。
プラグ頭部からネジ部に火花が飛んでいたので、プラグテスタでも火花が飛ばなかったわけである。
今までは絶縁試験はほとんどしなかったのだが、意外と絶縁不良というのはあるのかもしれない。