トヨタ車の配線図等でパワーウィンドモーター、ドアロックアクチュエータ、カーテシスイッチ等の場所を示すのに使われる記号には、次のようなものがある。
FR・RH(フロント・右側)
FR・LH(フロント・左側)
RR・RH(リヤ・右側)
RR・LH(リヤ・左側)
略語については配線図の総説に記載があり、FRはフロント、RRはリヤとなっている。
しかし、色々と調べてみると、なるほどという記事を見つけた。
略語については絶対的な方法があるわけではないが、一定の原則と慣習的なルールはあるようだ。
次のことは、あるHPに載っていたものである。(英語の雑誌のコラムの抜粋らしい)
【メインルール】
1.子音を残し、母音を捨てる
please(PLS), regards(RGRDS)
【サブルール】
1.語頭の母音は残す。
agreement(AGRMNT), approve(APRV),inquiry(INQRY), etc.
2.語中の母音でも意味を明確にするために必要な場合は省略しない。
conditions(CONDTNS),approximate(APPROX), shipped(SHIPD), etc.
3.省略しても原語か容易に推測できる場合には子音を落としてもよい。
thanks(TKS)、manager(MGR)、building(BLDG)、etc.
4.2重子音の場合は子音をlつ削除してよい。
letter(LTR), approve(APRV),immediately(IMDTLY), impossible(IMPSBL)、etc.
【その他のルール】
1.原語の最初の数文字を残す。
August(AUG)、 Maximum(MAX)
2.原語の最初の数文字に末尾の文字を加える。
Assistant (ASST)、Doctor(Dr)、Versus(Vs)
3.ひとまとまりの句の語頭をつなぎ合わせる。
Antilock Brake Systemsoon(ABS)、 Four-Wheel Drive(4WD)
4.原語の音(発音)を文字ないし数字で表す。(同じ発音に置き換える)
you(U), your(UR), are(R), easy(EZ),four(4)
この中で、メインルールは「子音を残し、母音を捨てる」となっている。
よって、これを今回のことに当てはめると「FRONT」は、「FRNT」となり、「REAR」は「RR」となる。
また、サブルールの1番に「原語の最初の数文字を残す。」というものもあり、メインルールで略したものを、更に2文字だけ残すというその他のルールと合わせると「FRONT」→「FRNT」→「FR」になり、「REAR」→「RR」→「RR」となるのである。
これだと納得できるが、これが正しいかどうかは不明。
※この「RR」について正しいことをご存知の方がいらっしゃれば教えていただきたいと思います。
※記事の中では2つのルールを合わせていますが、こういった方法があるとは限りません。
また、メーカーの略語はここに書かれているような「一定の原則と慣習的方法」によるものである必要は無く、メーカー独自のルールで行っているのかもしれません。