時々、チェックランプが点灯する平成12年式bB(NCP31、1NZ)
ダイアグコードはP0500(車速信号系異常)
まずは、回路がどうなっているのかを調べると、ミッションにある車速センサーの信号またはABS・ECUからの車速信号がメーターに入力され、メーター内のトータルカウンタモジュールコンピュータがスピードメーターとタコメーターを動かすようになっていた。
同時に、関連するユニットに車速信号を出力している。
もちろん、エンジンECUにも出力していた。
さっそく、不具合現象を確認すると、チェックランプ点灯時、スピードメーターは動いていた。
ということは、車速信号はメーターに入力されてるということになる。
次に、メーターからエンジンECUへの信号を調べると、車速信号が出力されていなかった。
念のため、配線の地絡を調べたが問題なかった。
こうなるとメーターの不良である。
メーターの交換が必要だが、このトータルカウンタモジュールコンピュータという文字を見た時に、ある事例を思い出した。
かなり古い事例だが、当時は数件あったので良く覚えている。
ただ、この年式の車に使われているかどうかはわからないが、メーターを外して点検してみた。
すると、全く同じものではなかったが、似たようなユニットがあった。
外して点検すると、明らかにおかしい個所は無かったが、怪しい個所は数か所あった。
怪しいところのハンダをやり直してみると、不具合は出なくなった。
この事例は平成1桁の車で、それもアリーナやカルディナといったT系シャシ(ST系、AT系)の車ばかりと思っていたので、一回り小さい車にも使われているとは思わなかった。