エンジン始動直後にチェックエンジンランプが点灯するという平成22年式レクサスLS460(USF40、1UR)
ダイアグコードP0100(VVT OCV系)を表示したのでOCVは左右共に新品に交換したがよくならないという事で、同業者から持ち込まれた。
エンジンを始動すると、依頼者の言うとようにすぐに警告灯が点灯。
ダイアグノーシスを調べると、P0010(VVT OCV系統)とP1605(アイドル不安定)を表示。
消去後はP0010だけになった。
OCVは、なぜだか左右バンクとも交換されていたが、このコードは左バンクのトラブルコードである。
部品が交換されているのでOCV回路の点検をECU部で行った。
結果は、約7Ωとまったく問題なかった。
念のために、左右とも調べたがほぼ同じ値なので間違いない。
なのに、なんでOCV系統の異常を検出するのか?
こうなると検出条件をみないといけないので調べると、次のようになっていた。
診断条件:IG ON
異常状態: カムタイミングコントロールモータ内部ICの過熱、モータの断線または過電流
異常期間: 3秒以上
その他: 1トリップ
カムタイミングコントロールモータ内部ICの過熱?
どういうこと?
OCVって、あのOCVじゃないの?
更に「点検部位」の項目には「カムシャフトタイミングギヤASSY(左バンク) とカムタイミングコントロールモータASSY(左バンク)」となっていた。
なんか訳のわからなことばかり書かれていた。
こうなると、今度はシステムを理解するために解説書から読み直さないといけなくなった。
以前もLS460で苦労したことがあり、その時も「この車は見る車であって整備する車ではない。」を書いた記憶がある。
なんか嫌な予感がする。(^_^;)
つづく