アイドリングが高く、暖機後はハンチングを起こすという平成13年式セレナ(PC24、SR220
同業者からの依頼だが、すでにエアフロメーターとスロットルボデーASSY(ISCV付き)は交換されている。
アイドル回転が高過ぎることによるハンチングなので、各部を点検するとISCVが開いていることが分かった。
ISCV自体は交換済みだし、念のため、単体点検を行っても問題なかった。
こうなると、怪しいのはECUである。
なぜかというと、このトラブルは数年前までは多くあったトラブルで、特にスズキでは多発トラブルである。
どういったものかというと、ISCVのコイルがショートし、そのショートによりECUを壊すというものである。
よって、ISCVだけを交換しても良くならない。
さっそくECUを点検すると、驚きの光景が。。。
ISCV制御用と思われるパワトラの集合体が破損しており、一部は火を噴いたような形跡もあった。
裏側からの写真
基盤の一部に煤のようなものが・・・・
やはり、ISCVの不良(ショート)によりECUも壊されていたようである。
ISCVが壊れた原因は、日産場合、ISCVとスロットルボデー間のパッキン(ゴムのOリング)が不良により、冷却水がISCV側に流れ込むのが原因ではないかと思っている。
よって、本来であれば、ISCV,パッキン、ECUの交換が必要である。
今回は幸いにも交換したISCVはECUにより壊されていなかったので再使用となった。
パッキンとECUを交換し、スロットル全閉位置及び急速TAS学習を行うと、正常なアイドル回転になった。