ECU不良と判断したジムニー。
交換したが全く変化なし。
もう一度、点検のやり直しである。
まずはスロットルセンサー系を再度点検し直すことにした。
センサー電圧や配線の地絡、線間短絡など様々な点検を行っているうちに、時々、変な数値が出ることに気が付いた。
出力端子のVTA電圧が0.2Vを下回ることがあるのである。
スロットルセンサーの取り付けボルトは締め付けてあるので、センサーが動くことはない。
よって、こんなに低くなることは無いはずである。
センサー本体、コネクタ内、配線内での接触不良が起こっている可能性があるので、各部にショックを与えながら点検してみると、センサー単体点検時に、本体に軽くショックを与えると、大きく抵抗値が変化することが判明した。
チェックエンジンランプの点灯はスロットルセンサーが原因だったのである。
部品を交換すると、調整範囲内で0.8Vに調整することが出来るようになり、チェックエンジンランプは点灯しなくなった。
これで、スロットルセンサー系統の原因は分かったが、アイドル不調、パワー不足、4000回転から吹き上がらない症状は相変わらずである。
不具合現象から考えて、回転センサー系のトラブル、燃料不足、タイミングのずれが考えられる。
基本的なことから点検をやり直すことにした。
データーモニター、プラグの焼け具合、点火系のリーク痕、燃圧、圧縮圧力、バルブタイミング等々を行ってみると、バルブタイミングがIN、EX共に進んでいることが判明した。
調べると、向かって右側のタイミングチェーンテンショナガイドの破損があることがわかった。
これによりバルブタイミングがずれて、様々な症状が出ていたようである。
タイミングチェーン関係の部品を交換すると、全ての不具合は解消された。
症状は多岐にわたり発生していたが、原因は2つあったのだが、いまだにスロットルセンサーの4.6Vというのか気がかりである。