トヨタのクイックコネクタ式の燃圧計を作り大変活躍していましたが、ある車に使用しているとき問題が発生しました。
何の車だったか忘れましたが、2JZ-FSEエンジン(D-4エンジン)やトヨタの初期のクイックコネクタ式の燃料パイプは、エンジン側にクイックコネクタがないのです。
どこにあるかというと燃料タンクから50cmくらい出たところにあります。(燃料タンクの下)
エンジン側には従来からあるユニオン式の燃圧計がセットできるのですがアクセスが難しい箇所にありました。
よって、燃料タンクのところにあるクイックコネクタに燃圧計をセットするほうが簡単なのですが問題があります。
燃圧計をセットする時はクイックコネクタは1箇所なのでそうでもないのですが、燃圧計を外すときには2箇所のクイックコネクタを外さないといけません。
その間かなり燃料が出てガソリンをかぶってしまうのです。
手にガソリンがかかるだけならまだいいのですが、この場所で作業するには車の下から上を向いて作業を行しないといけないのです。
よってガソリンが手を伝わって体に伝わってくるので大変なことになってしまいます。
また、走行しながらの燃圧測定ができないという欠点もあります。
なにかいい方法はないものかと思っていたのですが、ある時いい考えが浮かびました。
実は燃料タンク上部の出口のパイプ部もクイックカプラになっています。
とは言っても燃圧計をセットするカプラとは形状が違います。
そこに燃圧計がセットできれば、ガソリンまみれになったり、走行しながら燃圧の測定ができないと言う2つの問題が解決できると思い自作しようと考えました。
ある時、他工場からのトラブル車の依頼で、その工場が間違った診断をして中古品のポンプASSYが余っていました。
おまけに解体屋さんがパイプを切って外していましたのでパイプ側もついていたのです。
聞くと、それらの部品はいらないというのです。
これを見たときに、燃圧計がセットできるアダプタができるのではないかと思ったのです。
中古の燃料ポンプASSYからクイックコネクタ部を切り取りました。
うまい具合に、その切り取った下側が燃料ポンプにつながる燃料ホース用のパイプになっていましたので、市販の燃料ホースが綺麗に付きます。
また、そのクイックコネクタ部のパイプ側のコネクタもチューブを切り取るとホースが綺麗に入る構造になっていました。
これらを3ウェイに付けただけの簡単なものですが、トヨタクイックコネクタ用燃料ポンプバージョンの完成です。
幸い圧力計に使えるメータと3ウェイがありましたので製作費は実質0円です。(^^)v
トヨタの燃料ポンプはリヤシートの下にサービスホールがあるので取り付けは簡単です。
これでガソリンをかぶることも無くなり、おまけに走行中でも燃圧で測定できるようになりました。