多くの方からコメントをいただきありがとうございます。
今回の問題は簡単だったようで、ほとんどの方が正解でした。
フューエルレベルゲージをタンクから外した状態で、フロートを上下させるとメーターは動くのに、燃料タンクにフューエルレベルゲージを取り付けると動かないとなると、フロートが機械的に動かないことが考えられます。
電気的に考えられるのは1つだと思います。
それは、フューエルレベルゲージの傾きによって可変抵抗部分の接触不良が起こるということです。
ただし、フューエルレベルゲージをタンクから外した状態でフロートを上下させるときに、傾きを変えながら点検すればわかる事ですし、可能性としてはかなり低いと思います。
やはり、機械的な動き不良の方が高いでしょうね。
機械的な動き不良とはなんでしょうか?
それは燃料タンク内ではフロートが動かないということです。
これは様々なことが考えられます。
たとえば、フューエルレベルゲージが誤品、、フロートのアームが変形、逆にセパレートが変形しておりタンク内でフロートとセパレートが引っかかるなどです。
また、実際にこれに似たような現象で、フューエルレベルゲージの取り付け位置が違っていたこともあります。
もちろん燃料タンクの変形でもこういった現象が起こる可能性があります。
しかし、今回は燃料タンクやフューエルレベルゲージに変形がないというのが前提です。
そうすると、フューエルレベルゲージが誤品、取り付け位置が違う以外は原因にはなりません。
また、フューエルレベルゲージが誤品、取り付け位置が違うというのは、作業後に起こることです。
今回の問題には書きませんでしたが、作業後に起こった不具合ではありません。
では、変形等がなくてフロートが動かない可能性とは何でしょうか?
それはフロートの浮力がないということです。
つまりフロートがガソリンを吸っているということになります。
よって電気回路的には問題ないのに、フロートが沈んだままなので燃料計が上がらなかったのです。
LEOさん、向日葵さん、まさみさん、GARAGETSUBAKIIさん、hom********さん、半熟整備士さん、のまけしさん、車のお医者さん、hanninmaemechaさん、かなかなさん、Z250FTtoKH250Bさん、よりもさん、bm*****さん、まめまめさん、akiradashuさん、ほんとに多くの方が正解でした。
実際に経験した人もいるようですし、キャブのフロートで経験した人も多いみたいです。
特にバイクのキャブでは多いトラブルなのでしょうか?
数十年前ですが、四輪のキャブでもリコール?サービスキャンペーン?になった車があったような気がします。(S車?)
ただし、コメントでは「フロートに穴が開いた」、「ひびがはいった」ことにより、フロートの中にガソリンが入ったという方が半分くらいいますが、穴やひびはまったくありません。見た目は全く問題ないのです。
そもそもこのフロートは樹脂製?っぽいのですが、中は空洞ではありません。
写真はフロートわ半分に切り目を入れ、その半分を90度ねじったものです。
ネットで調べると、耐油性NBRフロートは、表面がエボナイト化しており衝撃に強いのが特徴だそうで、フロート内部は、NBRゴム/フェノール樹脂組成の独立泡膜で構成され、衝撃に強く、個々の気泡が独立しているため、液体の浸入はほとんどなく、傷や穴が開いても浮力に影響することがないということなのです。
つまり、中は空洞ではなく個々の気泡が独立していますので、穴が開いたりひびが入ったくらいでは浮力はなくならないようです。
今回の不具合品は、フロートを強く押すとガソリンが染み出してきました。また、新品に比べるとやはり重く、交換後、数日経過しても写真のように爪を立てるとガソリンがでてきました。
つまり、独立した気泡それぞれにガソリンが染み込んでいたのでしょう。
これって材質の問題ではないのでしょうか?
ガソリンの問題でしょうか?
水抜き剤の影響でしょうか?
材質の問題であればもっと不具合が出ているような気がしますが、どうなのでしょうか?
ところで、キャブのフロートに真鍮を使っていた車をご存知の方も多いのではないかと思いますが、あれって中は空洞でしたよね?
この樹脂製のフロートはキャブでも使われていますが、バイクや古い車を除けばフロートの中は空洞ではありません。
なぜ、樹脂製のフロートは空洞ではないのでしょうか?
熱膨張により容積が変化し、浮力が変化するからでしょうか?
それとも、少しの穴や亀裂で今回のようなトラブルになるからでしょうか?