念のため、ディーゼルスモークを測定してみた。
結果は最大でも12%と問題なかった。
ただ、アクセルペダルを全開にしたときに、エンジンの回転が2000回転過ぎで頭打ちになりそうになり、それからもう一度吹き上がっていたのが気になった。
それから最後の測定で全開にした時に、「ガラッ」というディーゼルノックのような音がちょっとだけしたのも気になった。
本調子ではないような気もするが、何が悪いのかがはっきりしない。
何かがおかしいようなので少し走ってみようと思い工場の周りを一周していた時に、またしても「ガラガラ」というディーゼルノックの音が一瞬だけした。
「あれ?なんで?」
「測定のためアクセル全開にしたから壊れた?」
「そんなことで壊れるわけないよな。」なんて思いながら駐車場に入れようとしたが、先ほどのディーゼルノックが気になった。
駐車場に入りかけていたのだがもう一周することにした。
すると、今後は激しく「ガラガラガラ」というディーゼルノック音が始まると共にエンジン回転が徐々に上がり始め2000回転近くまでなった。
ルームミラーで後方を確認すると、真っ白で何も見えない状態。
瞬間、ユーザーの訴え、2つのセンサーの溶解が頭に浮かぶと同時に、全ての原因はエンジンオイル過多だという思いが頭の中を駆け巡った。
どうしよう?
エンジンオイルが原因だとエンジンが止まらないかもしれない?
それにあまりにもひどい白煙なので前方の人たちが何事かとこちらを見ている。
しかし、幸いにも不具合は5~6秒で収まってくれた。
急いで工場に戻り、エンジンオイルの量を調べると、交換の目安となるレベルはなく、給油時のMAXとMINしかなかったが、そのMAX位置から5cmほど上まで入っていた。(@_@;)
取説を見ると、日産は希釈により増えた場合の交換ラインはなく、MAXより1cmまで増えれば交換が必要となっていた。
オイルを抜くと出るは出るはで10L以上入っていた。
正規の量にすると、アクセル全開時の引っ掛かりもなくなり、レッドゾーンまで一気に吹き上がるようになった。
あくまでも推定であるが今回の白煙の原因は、エンジンオイルが増えすぎたことにより、ブローバイ中にエンジンオイルが混じり燃焼したものと思われる。
また、触媒内でもオイル分が燃えたせいで2つのセンサーが溶解のではなかと思う。
それと、オイルが負荷となり吹き上がりにも影響を与えていたようである。
エンジンオイルは6000km前にガソリンスタンドで交換しており、請求書を見る限りでは規定の量を交換しているようだった。
仮に、規定量に交換していたのであれば、軽油により希釈されたことになるが、交換時期を過ぎているとはいえ、ここまで増えるにはインジェクタなどに原因があるかもしれない。
今回、正規の量に交換しているので、これから1000km、2000km後にどれだけ増えるかを検証し、増える量が多いようであればその原因を探す必要が説明しあることを引き取ってもらった。