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Channel: 自動車整備士駆け込み寺 喝っ!
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始動不能/ワゴンR

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最近、気になるトラブルを紹介。
 
症状は様々だが原因は同じ。
 
 
 
吹き上がりが悪かったのだがそのうち始動不能となった平成16年式ワゴンR(MH21S)
http://narita-auto-tensyu.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-c34f.html
 
始動不能のワゴンR
http://ameblo.jp/g-cross-sakaguchi/entry-11401918244.html
 
オイル漏れの平成18年式ワゴンR(MH21S)
 
 
経験した事例は吹き上がり不良といったもので、アイドリングは回転が低くスロットルバルブを全開にしてもほとんど回転が上がらないという不思議な症状。
 
 
燃料不足、マフラーの詰り、バルタイのズレといった感じがするが、裏付けはないがなんかそれらとも違う感じがした。
 
燃料不足であればスロットルを開けると回転が落ち込んだりエンストするはず。
試しにパーツクリーナを吸わせても変化ないので燃料不足ではない。
 
マフラーの詰りで回転が上がらない経験は何度もあるが、ほとんど回転が上がらないほどの詰りは経験なし。
 
もしそうだとすると排圧も低いのではないかと思い、マフラーからの排圧を調べたがとても詰りとは思えなかった。
 
バルタイのずれでこんな不具合が起こるとも思えないし、タイミングチャーンだが念のため点検。
 
ピストン位置を確認しながらクランクプーリのTOPマークを合わせようとしたが合わない。
 
おかしいと思いクランクプーリーを外そうとボルトを緩めると「スカッ」!
 
キウランクプーリーを外すとクランクシャフトとプーリーの間のキーが完全に摩耗していた。
 
このエンジンのクランクプーリーには、クランク角センサー用のローターが一体で付いているために、プーリーがずれたことにより点火時期が狂って吹き上がりが悪くなるものと思われる。
 
 
イメージ 1
 
更にひどくなれば始動不能にもなったのではないかと思われる。
 
このユーザーは過去にクランクプーリーを外すような整備はしていない。
また、他工場にも入庫はしないと思われる人。
 
なぜ、こんなことが起こったのだろうか?
 
仮に製造時のミスだとして、8年近くたって不具合がでるのであろうか?
 
ちなみに、同じK6Aでもターボ車はサービスキャンペーンが出ていたが、NAでのサービスキャンペーンは無し。
 
もしかして今後増えるのか?

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