アイドル時にエンストしたり、急加速するとエンストするという平成9年式サンバ(KS4、EN07)
また、始動性も悪かったのだが、ついに始動不能になったというのである。
この車、最近では見かけなくなったディスビ付のエンジン。
とりあえず1cmのギャップを作っての火花テストを実施。
プラグコード部では火花は飛ばなかった。
次にセンターコードで同じように行うと強い火花が飛んだ。
ローターまたはディスキャップからのリークである。
ローターからのリーク点検は、少し乱暴だが、ディスキャップを外しセンターコードをローターに近づけたままクランキングする。
(危険なので注意)
火花がローターに飛べばローターの不良ということになる。
ローターに火花が飛ばなければローターはOK。
ただし、火花が飛ばないとIGコイルに大きな負担がかかるので数秒で止める必要がある。
下の写真の状態でクランキングすると、見事にローターに火花が飛んだ。
ローターの不良である。
キャップも古いので合わせて交換。
今でも、ほとんどの若い整備士はこんな点検方法を知らないだろうが、あと10年もすると全く知らない20代の整備士ばかりになるのであろう。
ディスビ付の車が無くなるので必要ないのかもしれないが、こういった知識を継承する必要はないのであろうか。。