ブロアファンスイッチやエアコンスイッチがOFFにも関わらず、マグネットクラッチがON/OFFをするという平成16年式MRワゴン((MF21S、K6A)
同業者からの依頼で、エンジンECUやエアコンスイッチは交換したという。
両スイッチともOFF(エアコンランプも消灯)状態でエンジンをかけると、確かにマグネットクラッチがONしたりOFFしたりしていた。
それも、通常のエアコン作動時よりも頻繁にON/OFFを繰り返していた。
エアコンランプは点灯していなかったが、エアコンスイッチがONという信号がECUに入力されているのではないかと思われた。
データーモニタでエアコンスイッチとマグネットクラッチリレーへの信号を調べると、
エアコンスイッチはOFFにも関わらずONという表示になっていた。
ということは、エアコンスイッチを検出している端子電圧が0Vになっていると思われる。
エアコンスイッチは交換しており、原因は配線のショートである。
配線図を調べると、この信号は圧力スイッチを経由してエアコンスイッチにつながっていた。
とりあえずやり易い圧力スイッチのコネクタを抜いてみた。
しかし、症状は変わらない。
当然データーもONのまま。
ということは圧力スイッチ~ECU間でショートしているようだ。
といってもこの間は30㎝もない。
それにすぐにワイヤーハーネスに合流している。
バッテリを外さないと見えないので外してみると、ワイヤーハーネスがインナーフェンダと接触している。
おまけに錆が発生している怪しげな箇所を発見。
配線をテーピングして完了。
ほんの少し取り回しを考えてくれれば起こらなかったトラブルである。