アイドル回転が2000回転くらいまで上がることがあるという平成9年式クラウン(JZS151、1JZ)
不具合は出ていなかったので、年式からとりあえずECUのコンデンサー液漏れを点検。
すると微妙に漏れているコンデンサを発見。
しかし、このくらいで不具合がでるものかという程度。
ただ、漏れている以上、ECUとしても信頼性はないので交換することにした。
部品が届いたので交換しようと思ったが、もう1度、確認のためエンジンを始動すると、十数秒後、アイドル回転が高くなった。
スキャンツールでデータを確認すると、ISCVの開度が83%。
他の項目を点検しようと操作していたら、回転が下がった。
回転が下がった時のISCVの開度は40%。
ということは、さっきの回転が高かったときのアイドル回転は電気的に上げていたということになる。
関係する項目を選択していたら、また、アイドル回転が上がった。
その時の水温が-30度だった。
水温センサーの不良かと思ったが、コンデンサーの液漏れもありECU不良の可能性もある。
はっきりさせるためECUのコネクタ部で電圧を測定することにした。
これで電圧変化がないのに、データ上で変化していればECU不良と言うことになる。
実際に測定すると、不具合時、約4Vと数値自体が変化していた。
念のため、水温センサーのコネクタを抜いて、ECU側の電圧を測定すると約5V。
診断機の表示は-40℃。
このことからECU側の問題ではなくセンサー側の抵抗大が確定した。
水温センサーを外して、単体点検を行うと、数kΩから数100Ω間で変化していた。
水温センサーの不良だった。
ECU自体も信頼性がないので交換することにした。
症状が出ていなかったらECUだけを交換してたところであった。