外したシールの寸法を測ると、リップ部の内径が13.8mm、外径が25mm、厚さが8㎜。
各メーカーのシールを調べたが、内径が14㎜だと外径は24㎜、外径が25㎜になると内径は15㎜になる。
しかし、部品商の人は内径14㎜、外径24㎜でたぶん大丈夫とのこと。
ただ、外したシールの外径は25㎜であり、相手のシリンダの内径も約25㎜である。
なのに24㎜の外径のシールで大丈夫なのか?
圧力でリップ部が広がるから使えるのか?
1mmも隙間があれば圧力が発生しないのでは?
高額の部品でもないし、ピッタリのシールが無いのでとりあえず注文することにした。
数日後、部品が届いたので念のため寸法を測定。
測定してビックリ。
カタログでは外径が24mmのはずが実測すると26.2mmある。
サイズ的にはほぼ同じなのである。
品番からも24㎜のシールに間違いない。
規格「IDI-014 24 8」というのは、IDIタイプ(形状?)のロッドシールで、内径14mm、外形24mm、厚さ8mmと思われる。
リップ部じゃない部分の外径は24.4mm。
24㎜とはこの部分のことをいうの?
(わかる人がいたら教えてください。)
カタログでは内径、外径ともにほぼリップ部での数値であり、シールの最大外径、最小内径のリップ部に近い部分の数値と思えるのだが・・・・・・。
なぜ合うのかわからないが、とにかく使えそうなので交換してみた。
するとサイズはピッタリである。
全部を組み上げて圧力をかけてみると、若干のにじみが見られたが実用には全く問題ないレベルであった。
(なじみが出ればよくなる?)
無事完成!
製造メーカーが現存していればシールも簡単に注文できるが、現存しない場合は、工具メーカーもわざわざ分解してまでシールの寸法を測定しないと思われる。
しかし、たかだか数百円の部品代で済むのに、わざわざ買い替えるのももったいない。
可能であれば修理したいものである。
ちなみに油圧プレスのメーカーは「SANKYO WORKS LTD」で現存していないようである。
(三共という油圧製品を扱ってる会社がその流れかもしれない)
おわり