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Channel: 自動車整備士駆け込み寺 喝っ!
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バックせず/ヴィッツ②

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Rレンジにしても全くバックしないヴィッツ。

大事なことを書き忘れていた。(^^;)
 
実はこの車、そもそもはエンジンを焼き付かせたので中古と交換したのである。
ただし、ワイヤーハーネスは元々の物を使っており、エンジンのみ交換している。
 
修理後、2,3回は正常にバックしてたそうであるが、いきなり動かなくなったというのである。
 
 
当然、コネクタの差し忘れや差し間違い、アース不良が疑われたので調べてもらったが問題ないという。
 
車を見に行くことリフトアップされており、Dレンジにするとタイヤは回った。
Rレンジにすると、ショックもなくタイヤは全く回らない。
そのまま手で回せば回った。
ロックしているわけではなかった。
 
Rレンジにして数秒後、チェックエンジンランプが点灯。
 
調べるとダイアグコードP0500(車速センサー系)を表示。
 
このCVTの車速信号はABSECUからもらっている。
 
RレンジにしてブレーキOFFでエンジン回転が上がっている。
しかし、フロントタイヤもリヤタイヤも回っていない。
当然、各車輪のスピードセンサからの信号が入力されない。
車速センサー異常と判断しても不思議ではない。
 
ダイアグは問題ないので、次はデータモニタを点検。
 
データモニタでプライマリ回転センサーとセカンダリ回転センサーを調べると有りえない状態になっていた。
 
Pレンジで停車しているのに、セカンダリ回転センサーは600回転を示している。
プライマリ回転センサーは0回転である。
 
プライマリプーリが回転していないのに、セカンダリプーリだけで回転するなんて有りえない!!!
 
もしかしてコネクタの差し間違い?
 
試しにタービン回転センサーのコネクタを抜くと、セカンダリ回転センサーは0回転になった。
(タービン回転センサはトルクコンバータのタービンランナの回転を検出しているので、エンジン回転中は走行の有無に関係なく回転している。)
 
やはり、セカンダリ回転センサーとタービン回転センサーのコネクタが間違っていた可能性が高くなった。
 
 
ただ、そうと断定できない理由がある。
 
1つは、エンジンを載せ替えた後に、23回は正常にバックしたというのである。
コネクタの差し間違いであればそんなことは起こらいなはず。
最初から動かないと思われる。
 
それともう1点。
差し間違いの可能性は当初から頭にあったので、依頼者には確認してもらっている。
その結果、入れ間違いはないというし、その可能性もほとんどないという。
 
とはいえ、人のしたことはあてにならないので確認することにした。
 
 
入れ間違っているとすると、セカンダリ回転センサーとタービン回転センサー。

点検すると、タービン回転センサーとプライマリ回転センサーは比較的近くにあり、入れ間違う可能性はゼロではない。

しかし、セカンダリ回転センサーとタービン回転センサーはミッションの反対側なので、どんなにハーネスの取り回しを変えようが入れ間違う可能性はゼロである。
 
どうみても入れ替わっているとは思えない。

どうしたものかといろいろと考えながら試してみた。

すると、タービン回転センサーのコネクタを抜くとバックするので、その状態で回転を上げると、セカンダリプーリの回転数が上がっていることに気が付いた。
 
このことからも、差し間違ってはおらずセカンダリ回転センサーの信号は正しく入力していることになる。
 
 
「・・・・・・・・・」
 
 
「!?!?」
 
「あれ、おかしいじゃないか。!!」
 
タービン回転センサーとセカンダリ回転センサーのコネクタは入れ間違う可能性はない。
事実、セカンダリ回転センサーの信号は入力されている。
 
では、Pレンジの時に表示していたゼカンダリ回転数は何だったのか?
 
なぜ、タービン回転センサーのコネクタを抜くと、Pレンジでセカンダリプーリ回転数がゼロになるのか?

そのまま回転を上げると、なぜ、セカンダリプーリの回転数が上がるのか?


 
 
 「・・・・・・・・・・・・・・」
 
 
答えは1つ。


つづく

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