チェックエンジンランプが点灯しダイアグコードP0171(O2センサーリーン異常)を表示するという平成20年式スイフト(ZC71S、K12B)
データーモニターで空燃比を調べると、学習値が+15%、補正値も+15%前後で明らかに薄い(リーン)状態だった。
単純に考えると、燃圧不足、エア吸い、エアフロの特性ずれ、インジェクタの詰り、O2センサーの特性ずれである。
しかし、走行すると学習値や補正値がそれぞれ0%に近くなる。
走行中は良くてアイドリングだけリーンとなると一番怪しいのはエア吸い。
O2センサーの電圧を見ながらエアを吸いそうな箇所にパーツクリーナーを吹き付けたが反応がない。
エア吸いではなさそうなので燃圧を点検。
しかし、約3kg/cm2でこちらも問題なし。
残るはインジェクタやエアフロが疑われるが、アイドリングの時だけ悪いというのも考えにくい。
本当に薄いのか?
もしO2センサーの不良でリーン信号が出ているのであれば増量によりCOは増えるはずである。
排ガスを測定すればすぐわかるので測定すると、CO、HC共にほとんど出ていなかった。
これでO2センサーも除外。
インジェクタの詰りで薄いのであれば、回転が上がった場合は更に薄くなると思われる。
よってインジェクタは後回し。
エアフロも、一般的には低速でリーンであれば回転が上がるほど更にリーンになりそうだが、インジェクタの機械的不良と違い、電気的トラブルであれば考えられなくもない。
エアフロを探そうかとも思ったが、やはりエア吸いが最も怪しいので再度点検することにした。
エアダクトやインマニのガスケットなどからのエア吸いは点検済みである。
それ以外からとなるとPCVまたはブレーキブースタなどのホース類である。
どちらも可能性は低いと思いながらも点検。
かすかな可能性を期待しつつPCVを外して吸込み口をふさいだが空燃比には変化がない。
吸い込み口を開閉すると「カチャカチャ」と座着音があった。
PCVは問題ない。
次は全く期待していないブースタのバキュームホースをホース用プライヤでつまむと、エンジン回転に明らかな変化があった。
えっ、まさかのブレーキブースタからのエア吸い?
今時あるの?
この年式で?
つづく