エンジン不調の平成9年式バネット(GA-SE88MN、F8)。
排気音から1~2気筒の失火が推定されるのでパワーバランステストを実施。
1番シリンダを失火させるとエンスト。
2番シリンダは失火させてもほとんど変化無し。
3番シリンダも同様に変化なし。
4番シリンダを失火させると回転が低下しエンスト。
2番と3番シリンダが失火していた。
この車、この年式にしては珍しくキャブ式でありディスビも付いている。
10㎜のギャップでの火花点検はOK。
プラグやプラグコードは目視ではOK。
念のため、他のシリンダと入れ替えたが、やはり2番と3番が失火。
プラグを入れ替える時に、圧縮圧力もついでに点検したが、問題なかった。
エンジンの3要素である燃料、点火、圧縮のうち点火と圧縮はOK。
ただ、圧縮は良くてもバルブクリアランスの不良が考えられるので、後で点検が必要。
残るは燃料だが、キャブ式なので2番と3番だけ燃料が多かったり少なかったりとは考えにくい。
あるとすると、インマニの2番シリンダと3番シリンダ近くに負圧の取り出しがあったり、EGR部があった場合や、2番と3番シリンダ付近のインマニのガスケットの破れである。
なにか接続されている物はないかと調べると、どこかで見かけたものが目にはいった。
もしかしてと思い、エンジンをかけたまま、パーツクリーナーを吸わせると、アイドル回転が上がり調子よくなった。
はやりこのAAVからのエア吸いのようである。
念のため、インマニに接続しているホースを外してふさぐと、不具合は解消された。
AAVを外して点検すると不良であった。
以前、アップした記事を確認すると、年式、型式、エンジン型式、症状もほぼ同じだった。