朝一番は始動出来るが、1度エンジンを止めると再始動性が悪いという平成15年式ワゴンR(MH21S、K6A)が同業者から持ち込まれた。
再始動時、アクセルペダルを踏むとかかりやすいらしい。
ダイアグノーシスでクランク角センサー系を表示したので新品に交換している。
症状を確認すると、確かに始動性が悪いが、アクセルペダルを踏めば比較的かかる。
念のため、ダイアグを点検するとクランク角センサーとカム角センサー系を表示。
関係なさそうなので消去。
ISCVの不良ではないかと思い単体点検を行った。
すると4つのコイルのうち1個が5Ωとショート気味。
ISCVのショートはMH系では珍しいのではないかと思われる。(MH系は機械的な不良が多い)
ECU側の点検を行ったが問題ないようなのでISCVを注文してもらった。
届いた部品に交換し始動するとスムーズに始動。
止めて再始動させても問題なかった。
MH系では珍しいが、始動不能としては定番のISCV系のトラブルである。
これでよくなったんじゃないの?と思っていたが、再始動を4,5回繰り返していると、エンジンがかからなかった。
あれっ?と思い、一旦、キーOFFにし、アクセルペダルを踏んでクランキングすると始動出来た。
交換したISCVが悪いの?
更に何度か繰り返すと、5,6回すると、エンジンがかからない現象が発生。
今度はそのままの状態でアクセルペダルを踏んでみた。
ISCVが悪いのであれば当然始動できるものと思ったがかからない。
それも、爆発の気配がなく、全くかかる感じではなかった。
キーをOFFにしてやり直すと、エンジンはかかった。
どういうこと?
つづく