ISCVが悪くて再始動性が悪かったワゴンR。
ISCVを交換して良くなったものとばかり思っていたが、再始動を繰り返すと不具合が発生。
クランキングを繰り返しいるときにあることに気が付いた。
それは、キーOFF後、再始動までの時間が短いと不具合が出ることである。(0.5秒以内くらい)※実際は0.8秒だった。
更に点検を続けると、始動できない状態が3~4秒続くと、クランク角センサーとカム角センサー異常のトラブルコードを表示。
更にクランキングを続けるとエンジンがかかった。
これは何度繰り返しても同じだった。
そして、再始動までの時間を1秒以上あけると不具合が出ないことから、故障ではなくプログラムの問題ではないかと推定。
これで車を納めた。
その後、ずっと気になっていたのだが、アルトのK6Aエンジンで検証する機会があったので調べてみた。
タイミングライトで点火の状態を点検。
タイミングライトが光らない、2回目と5回目のクランキング時は始動不能状態。(2回目のクランキング時間はかなり長い)
火花が飛んでいないことが分かったので点火指示信号がどうなっているのかを調べるために、点火指示信号の波形を調べた。
すると、点火指示信号が出ている。
タイミングライトをもう一度セットすると、今度は発光している。
なのに爆発の気配がない。
何度か繰り返したが、タイミングライトの発光がなくて始動不能になることがなくなってしまった。
最初の動画はなんだったのか?
(動画はもう1つあり、それも発光していない。)
点火指示信号が出ておりタイミングライトも発光している。
なのになんで始動不能なのか?
始動できる時と出来ない時の波形を調べてみた。
【正常時の波形】
上が点火指示信号
下がカム角センサー
【始動不能時の波形】
正常時と始動不能時では点火指示信号の出るタイミング違うことがわかった。
正常時は、カム角センサーの3-2-2信号の最初の2の信号の後の波形とほぼ同じタイミングで出ている。
異常時は、3の信号の途中で出ている。
クランク角度でいえば300度近く違うのではないかと思われる。
(1気筒分ズレている?)
ちなみに始動不能時になる時の時間は0.8秒だった。
タイミングライトが発光するときとしない時の疑問は残ってしまったが、ほぼ同じ年式のK6Aエンジンでも再始動までの時間が短いとエンジンがかからないことが分かった。
なお、このエンジンはVVT無しのせいか、クランク角センサーはなく、カム角センサーしかない。
そのせいか、始動不能が続いてもカム角センサー異常のコードが出なかったし、長くクランキングを続けても始動できなかった。(ワゴンRは始動できた)
いつかはワゴンRで検証してみたい。