走行中にエンジンチェックランプが点滅し、エンジンの吹き上がりが悪くなるという平成19年式ストリーム(RN6、R18A)
持ち込まれた時点では不具合は出ておらず、現象確認は出来なかったが、通常、エンジンシステムに異常があればエンジンチェックランプは点灯であり、異常を知らせる警告灯が点滅となると、ホンダ車の場合はイフトインジケータの「D」ランプである。
本当にエンジンチェックランプだったかを確認したが間違いないという。
とりあえずオールダイアグで全てのシステムのダイアグコードを確認。
するとエンジンは正常。
ATが「P0847(3速クラッチスイッチ系)」、「P0756(シフトソレノイドB系)」を表示。
ABSは「61-01(バッテリ電圧系)」を表示。
これらのコードと吹き上がり不良という事を考えると、ATに異常があり、ハイギヤ側に固定で発進が鈍く吹き上がり不良だったのではないかと疑われた。
しかし、間違いなくDランプの点滅ではなく、エンジンチェックランプの点滅だったという。
とりあえず、コードを消去し再現するのを待つことにした。
翌日、車を乗っているとエンジンチェックランプが規則正しく点滅しだした。
アクセルペダルを踏むと、確かに吹き上がりが悪い。
というか、1気筒失火している感じである。
停車してみると、アイドリングでは全く問題ないが、アクセルペダルを踏むと、やはり失火している。
何かの制御が働いでパワーを制限しているのか、あるいは単純に1気筒失火しているようだった。
オールダイアグでコードを確認すると全てのシステムで正常だった。
エンジンチェックランプの点滅に間違いないので、エンジンに関しては何らかの異常コードがないとおかしい。
エンジンの項目でダイアグを点検したが正常コードだった。
オールダイアグで正常だったので当然である。
スキャンツールを見ると、仮コードの項目があったので調べるとP0301(1番シリンダ失火)を表示。
もしかして仮コードだと点滅?
データーモニターに失火検出があったので調べると、1番シリンダのミスに間違いなかった。
感じとして点火系だったのでIGコイルとプラグを点検。
その結果は写真の通り。
見事にリークしていた。
点滅のことが気になったので調べるとやっと発見。
通常は、エンジンに異常があればエンジンチェックランプを点灯させるのだが、エンジン失火診断の一部で点滅ということになっていた。
仮コードも確認しないといけないと反省。