ABS警告灯が点灯しっぱなしになるという平成17年式パッソ(KGC10、1KR)
ダイアグを調べるとコードC0215(リヤ左のスピードセンサー断線/ショート)を表示。
センサーの単体点検を行うと1.2kΩと問題なかった。(右もほぼ同じ)
配線の不良かもしえないと思い、ECU側でセンサーの抵抗を調べたが、やはり1.2kΩであり断線はなかった。
また、アースとのショートもなかった。
念のため、出力波形をオシロスコープで調べたが、左右に違いはなく問題なかった。
※交流で測定
このように、電気回路的には正常なのにリヤ左スピードセンサーの異常を検出するという事はECUの不良としか思えなかった。
通常、断線/ショートの検出にはECU側から異常検出用の電流を流しているはずだと思い、サーキットテスタで電圧(DC)を調べてみた。
すると、正常な右側はECUからは2.4Vの電圧がかかっているのに、異常と判断した左には3.6Vの電圧がかかっていた。
(オシロは交流モードで点検したので、出力で電圧に違いが出なかった。)
左右で電圧が違うのはおかしい。
3.6Vというのは断線のしきい値を超えているのかもしれない。
センサーのコネクタを抜いた状態でも同じであり、ECU不良が確定であった。
これだけはっきりとECU不良と断定できる材料があれば安心して交換できる。
ECUを交換すると正常になったことは言うまでもない。