発進時、一瞬、ブレーキが効いた状態になってから動き始めるという平成27年式ミライース(LA300S)。
どういうことなのかよくわからないので車を持ってきてもらった。
エンジンをかけて乗って回ると、違和感を感じる。
停止状態から、ブレーキペダルを離してアクセルペダルをすぐに踏み込むとそうでもないが、ブレーキペダルを離したままにしておくと、通常はクリープ現象がおこり、少しずつ前に進むのだが、この車は全く動かない。
しかし、3秒くらいすると前に進み始める。
ミッションの滑りなのかブレーキが効いているのかははっきりしないが、感じとしてはブレーキが効いているようだった。
もし、ブレーキが効いているのだとすると、ヒルスタートシステムが働いていることになる。
それを確認するためにABSのデータモニターを調べると、停車する度にヒルスタート用のSM1.SM2ソレノイドがONしていた。
やはり、ヒルスタートシステムが働いていた。
ただ、ヒルスタートシステムはアイドルストップ時のみ働く(メーカーによっては踏み増しした時だけ等様々)のではなかったかと思っていたのだが、アイドルストップしていないのに働いていた。
通常時にヒルスタートシステムが働くとしたら、上り坂なので、前後Gセンサーの数値を調べた。
すると、0.86m/s2であった。
どのくらいが正常なのかはわからないが、Gがかからなければほぼ0のはず。
たまたま同型式の車があったので調べると、約0.1m/s2だった。
やはり0.86というのは明らかにおかしい。
このGセンサーはECU内にあるのでECU(ABSアクチュェータASSY)を調べると、明らかに傾いている。
よく見ると、ECUにもアッパーサポートにも打痕がある。
ABSアクチュェータのステーを外すとやはり変形していた。
ほぼ垂直になるようにして組み付けると、Gセンサーの信号はほぼ0m/s2になり、アイドルストップ以外ではヒルスタートシステムが働かないようになった。
衝突被害軽減ブレーキシステムのレーダーなどは、事故の際、向きをきちんとしないといけないと思っていたが、まさかABSアクチュエータの取付角度まできちんとしないといけないとは思いもしなかった。