同業者から走行中に半ドア警告灯が点灯するという平成21年式プリウス(ZVX30)が入庫。
ただし、ブレーキペダルを踏むと半ドア警告灯が消えるという。
半ドア警告灯が点灯している時に、全てのカーテシスイッチのコネクタを抜いても正常にならないらしく、デーラーの人にも相談した結果、ボデーECUが悪いということで中古だが交換している。
それとどういった理由かわからないが、バックドアのカーテシスイッチも交換したようだ。
ボデーECU部での端子電圧を点検したのかと尋ねたが、点検していないという。
これがよくわからない。
半ドア警告灯が点灯したのであれば、各ドアのカーテシスイッチの端子電圧を調べれば、どれかのカーテシスイッチの端子電圧に変化があるはず。
そうすればどのドアのカーテシスイッチ回路の不良かがすぐにわかるはず。
逆に、全てのカーテシスイッチの端子電圧に変化がないのに半ドア警告灯が点灯するのであれば、ボデーECUやメーターECUの不良である。
まずは、現象確認という事で車に乗り込んでドアを閉めてエンジンを始動。
全てのドアが閉まっているのに半ドア警告灯が通常の明るさで点灯している。
その状態でブレーキペダルを踏むと、確かに消える。
事前に配線図を見ており、フロント左右のドアのカーテシスイッチは各ドアにあるカーテシランプ(足元ランプ)にもつながっている。
仮に運転席や助手席のカーテシスイッチがONしていたり配線がショートしていれば、それぞれにあるカーテシランプ(足元ランプ)が点灯するはず。
しかし、現車のカーテシランプは点灯していなかった。
リヤドアにはカーテシランプはなかったが、バックドアには連動のラゲージ用ルームランプがあったので見に行ったが点灯していなかった。
見るとラゲージ用ルームランプには切替スイッチがあった。
スイッチの位置がどうなっているのかわからなかったのでバックドアを開けてみた。
しかし、それでも点灯しなかったので、スイッチが連動ではなくOFFになっていたようだ。
スイッチを連動側にするとラゲージ用ルームランプは点灯した。
このまま、バックドアを閉めても点灯し続けるようだったらバックドアスイッチ系統の不良であるが、バックドアを閉めるとラゲージ用ルームランプは消灯した。
フロント側もバックドア側もランプは不灯だった。
こうなると、リヤドアのカーテシスイッチ系統の可能性が高くなる。
内心、可能性があるのはバックドアと予想していたので当てが外れてしまった。
と思っていたのだが、ふと、メーターを見ると半ドア警告灯が消灯していた。
それまで数日間は点灯したままだったのに、急によくなったのである。
とにかく次に不具合が出た時のために、ボデーECU部の各ドアのカーテシスイッチの端子位置を知らべすぐに点検できるように準備をしておいた。
しかし、それから一向に不具合がでる気配がない。
依頼者に確認すると、一旦よくなると数日から数か月よくなり、不具合が出ると数日は不具合がでたままだという。
症状が出なけりゃ調べようがない。
どうしたものか。。。
つづく