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Channel: 自動車整備士駆け込み寺 喝っ!
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テールランプ球切れ警告灯点灯/クラウン ②

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ECUから左側のスモールランプへの出力がなかったので、ECU不良と判断し新品のECUに交換。
 
 
 
 
 
 
 
 
しかし、症状は全く変わらず。
 



ECUは新品。
 
電球の断線もない。
 
なのにランプ断線時の「テールランプ代替機能制御」が働いていると思われる。
 
原因が思いつかない。
 
何を点検すればいいのか・・・・
 
 
 
 
その前に、気になることが1つ。
 
キーONで、何故、ECUから左側のスモールランプへの通電が無いのか?ということである。
 
 
異常を検出してすぐに出力をやめ、ストップランプにデューティ制御した電圧を印加するというのであればわかるが、実際は出力もないのに、キーONの数秒後に制御が切り替わる。
 
 
本来は、全てのスモールランプに通電があり、どれかの球切れを検出すると、数秒後にテールランプ代替機能制御が働くのではないのか?
 
 
ECUから出力がないので配線の断線やコネクタの接触不良の点検は必要ないと思って調べていなかったが、どこを調べればいいのかわからくなってしまったので、とりあえず配線を含めた回路の点検をすることにした。
 
ECUのコネクタを抜き、コネクタの端子とアース間の抵抗(配線と電球の抵抗)を点検していくと、おかしなことに気が付いた。
 
それまでは、断線の点検ばかりしていたので、0Ω近ければ問題ないと思っていたが、正確に測定すると1か所だけ抵抗値が小さい個所があった。
(回路は下のようになっている)
イメージ 1
 
右側の3個と左の外側以外の2個の抵抗は23Ωなのに、左の外側だけ1Ω以下なのである。
(アナログテスタなのでおおよその数値)
 
明らかに他よりも小さい。
ショート気味なのである。
 
テールランプ側のコネクタを抜くと∞Ωになった。
 
ということは配線のショートではなく電球内でのショートである。
 
電球を単体で点検してみると、やはり1つだけおかしい。
 
どうみても電球内でのショートである。
 
よーく見てみると、電球内で5Wの端子とアース端子間にブリッジしている細い線(赤線)を発見。

イメージ 2
 
 

 
 
 
この電球は誰もが知っている1流メーカーの物だが、製造過程において出来たものと思われる。
 
電球を交換すると正常になった。
 
 
 
原因は分かったが、謎は残ったままである。
 
スモールランプはECUからそれぞれ独立して出力されている。

ということは、1つの電球がショートしたのであれば、そこだけ点灯しなくて、残りの2つが点灯しそうである。

それがこの車は左側全てが不灯なのである。
(エンジンをかければ代替機能が働き2つが点灯しているように見える。)
 
解説書には断線時の代替機能の説明しかなく、ショート時の記載はなかった。

よって、ショート時の場合は違うのかもしれないが、大きな誤診をしてしまった。
 
※詳細については不正確の箇所もあります。

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